恋の大三角形 Vol.2

恋の大三角形:女の勘を侮るなかれ。彼の普段と違う言動に、彼女が仕掛けた罠

女の勘


結局、洋平に結婚の件を言い出せぬままあっという間に1ヶ月以上が過ぎていった。季節はもう真夏へと、移り変わろうとしている。

彼との関係は良くも悪くも変わらずだが、朝、出勤途中に太陽がみるみる高く昇って行く様にさえ、私は時の流れを感じずにいられない。

−他を探した方が、いいのかも…。

そんな考えが、頭をよぎる。

洋平は変わらず優しいし、私との付き合いを軽々しく考えているわけでもない、と思う。

しかし私には、30歳という節目とマンションの更新が重なる、今このタイミングが重要に思えてならなかった。

女の私と男の洋平では、そこに流れる時間は同じでも、次のステージを迎えるタイムリミットがまるで違うのだ。


思えばその日は、妙に胸騒ぎのする朝だった。

オフィスに到着しデスクに着席した私は、バッグの中で光るスマホに気がつく。画面を確認し、LINEのトークルームに洋平の名前を見つけたその瞬間、だった。

まるで第六感が警告音を鳴らすように、なんとも言えぬ違和感が私の全身を駆け巡った......


【恋の大三角形】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo