「渋2」の美食伝説はここから!『ドンチッチョ』を知らずしてイタリアンは語れない!

渋谷の中で、美食家たちに注目されているエリアといえば渋谷2丁目こと「渋2」だ。

今回ご紹介するのは、この「渋2」という名を世に広めるきっかけともなった『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』。この店の人気の秘密に迫る。


フレンドリーな雰囲気と飾らない料理が魅力!
『TRATTORIA SICILIANA Don Ciccio』

この店はいつ訪れても、心を高揚させてくれるグルーヴ感に満ちている。オーナーシェフの石川 勉氏は、2000年に外苑前『トラットリア・ダ・トンマズィーノ』を開店。瞬く間に超人気店となり、評判を呼んだ。

そして、さらにパワーアップする形で移転オープンした、ここ『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』は、この10月で12年目に突入。

「イタリア料理を食べたいときはここでなくては」と、長年通い詰める常連客が多い店であると同時に、初めて訪れるゲストもしっかりともてなし、楽しませる気概に満ちている。


料理は、愚直なまでにシチリアの味を踏襲している。現在のように、エリアに特化したイタリアの郷土料理専門店が次々に登場する時代よりはるか前に、いち早く南イタリアに着目したのだ。

新鮮な魚介類や、味の濃いトマトやブラッドオレンジなど、海と山、それぞれの〝幸〞に恵まれた土地で作られている料理は、季節の素材感を重視しており、飽きが来ないものぞろい。

メインの魚料理の中でも特に人気の「カジキマグロのパレルモ風 炭火焼き」¥2,600。3cmはあろうかという厚さにカットされたカジキマグロは、脂が乗ってぱさつき皆無のジューシーな仕上がり。

表面に薄く、均一にまぶしたパン粉が、旨みをしっかりと内部に湛えさせている。


こちらで必ず食べるべきは、「“ シチリア名物” いわしとウイキョウのカサレッチェ」¥2,100。カサレッチェは、シチリア生まれのショートパスタで、ソースが絡みやすいSの字状の断面が特徴だ。

新鮮ないわしと爽やかな風味が特徴のウイキョウに、松の実やアンチョビ、レーズンなどを合わせた伝統的なレシピで、日本人にも馴染み深いかつお節を彷彿させるようなどっしりとした旨味がパスタの隅々にまで行き渡り、得も言われぬ美味。

こういう、吸引力のある皿に胃袋を掴まれたゲストが、毎夜テーブルを埋めているというわけだ。

初の著書であるシチリア料理のレシピ本を上梓したばかりの石川氏。シチリア料理の名手としての地位を確立

そして、この店のもうひとつの大きな魅力は、ファミリアな雰囲気。

料理を通じて伝わる厨房の活気と、サービス陣のフレンドリーかつ、こちらの求めるものを素早く察知するツボを押さえたサービスには、圧倒的な安心感がある。ぜひ、足を運んでみてほしい。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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