渋谷マークシティの腹部で、ぽっかりと口を開く、京王井の頭線・西口。改札を出てすぐ、左手正面の角に、まるで漁り火のようにぼんやり灯る赤提灯がある。
変わりゆく渋谷にあって、69年もの間、光を放ち続ける『焼鳥 森本』。17時の開店と同時に、魅力を知る老若男女が、どんどんと吸い込まれていく。縄のれんの向こうへ。
歴史が育み、継承された別格の美味と、最高の接客
選んで正解。レバ刺しを食べると、いつもそう思う。ねっとりとした舌触りに、強い旨み、後味はスッキリ。
酢橘や山葵、青ねぎの威力も絶大だ。そして、東京軍鶏を筆頭に、種々の部位が揃う焼鳥もまた然り。
多くの焼鳥屋が軒を連ね、芳しい煙の香りに打ちのめされる界隈にあって、別格と断言でき......
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