真の「令嬢」を、あなたはご存知だろうか?
アッパー層の中でも、その上澄みだけが集う世界で生きる薫は、「普通」とはかけ離れた価値観で生きてきた。
高価なジュエリー、日々の美食、時間に追われぬ毎日。
仕事も家事もせず、誰もが羨むような贅沢を当たり前のように享受する。
そんな薫にも悩みはある。
だがそれはやはり、「普通」とはかけ離れたものだった。
先週、懇意にしている百貨店の担当から言われた言葉に困惑した薫の、次なる悩みとは?
数日前、複数のジュエラーから連絡があった。
どれも、薫の気に入りそうな物が入荷したとの内容だった。
今日はちょうど、よく晴れている。
誕生日も迫っているから今日回ってしまおうと、薫は広尾からタクシーに乗った。
「銀座へお願いします」
時間はちょうどランチ......
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この記事へのコメント
仲良くもなかったし、センスも合わないと見てたのに。
何で村上さんもついていったのか??
せめて顧客として持ち上げて「ここは私が。またお店に来てね♡」ならわかるのに。