出世の花道 Vol.3

出世の花道:社会に出たら安易に笑うな。「目が笑ってない」と言われる男の言い分

出世したい―。

サラリーマンである以上、組織の上層部を狙うのは当然のこと。

だが、仕事で結果をだすことと、出世することは、イコールではない。

そんな理不尽がまかり通るのが、この世の中だ。

出世競争に翻弄される、大手出版社同期の2人。

果たして、サラリーマンとして恵まれているのは、どちらだろうか。


人事異動で下された辞令に納得できない思いを抱える秋吉直樹(34歳)。前任であり同期の武田壮介から引き継ぎ、作家・西内ほのかを担当することになった。


「僕はその企画では、絶対に通しません」

毅然とした態度で直樹が言うと、西内ほのかはあからさまに嫌な顔を向けてきた。

だが、どんなに睨まれようとも直樹は淡々と告げる。

「僕が納得できるまで、何度でも書き直してもらいますから」

このやり取りを繰り返すのは、今日で2......


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