
出世の花道:あぁ、無情。正論は会社で通じないという不条理
出世したい―。
サラリーマンである以上、組織の上層部を狙うのは当然のこと。
だが、仕事で結果をだすことと、出世することは、イコールではない。
そんな理不尽がまかり通るのが、この世の中だ。
出世競争に翻弄される、大手出版社同期の2人。
果たして、サラリーマンとして恵まれているのは、どちらだろうか。
人事異動で下された辞令に納得できない思いを抱える秋吉直樹(34歳)。前任であり同期の武田壮介から引き継ぎ、女性作家を担当することになった。
新しい部署に移って約1週間。直樹の身のまわりはようやく落ちつていてきた。
関係各所への挨拶は終わり、引き継ぎも完了した。
名刺に書いてある「文芸編集部」という文字にはまだ違和感があるものの、それもすぐに慣れてしまうのだろう。
そして今日は、武田壮介から引き継いだ作家......
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