結婚ゴールの真実 Vol.18

駐妻フィーバー!異国で夫を支える妻が知った、イケナイ蜜の味

「結婚=ゴール」なんて考えは、古すぎる。

東京の恋愛市場は、結婚相手を探す女で溢れかえっているが、結婚はゴールではない。そんなものは、幻想だ。

吾郎、34歳。長身イケメン、東大卒、超エリートの企業法務弁護士。

吾郎いわく、結婚をM&Aに例えるならば、M&A実施の調印式=結婚式であり、PMI(買収実施後経営統合)=結婚後の生活となる。東京婚活市場において、PMI軽視の風潮は非常に強い。

とか言いながら、ちゃっかり英里と結婚した吾郎。しかし、彼のアンチ結婚主義は変わらないようだ。

引き続き、既婚者たちの結婚生活を、彼独自の目線で観察していこう。


吾郎は2週間も前から、この日が待ち遠しくて待ち遠しくて、仕方がなかった。

何を隠そう、今日から1週間、妹の瑠璃子が我が家に滞在するのだ。

吾郎の結婚前はしょっちゅう兄の家に入り浸り、英里とゴタゴタを繰り返していたときは、陰ながらおせっかいを焼いていた可愛い妹

しかし、彼女の甲斐あって吾郎がせっかく結婚を決意したのも束の間、商社マンの夫のバンコク駐在が決まり、瑠璃子は早々と海の向こうへ旅立ってしまったのだ。

「吾郎くんがそんなにシスコンだなんて、知らなかったわ...」

そして吾郎は、自分のすべてを肯定し受け入れてくれる妻の英里さえドン引きするほど、妹の海外生活をひどく心配していた。

幼少期から甘えん坊で、常に周囲から守られていた温室育ちの妹が、バンコクという異国の土地になんか馴染めるはずがない。

小さな虫にも怯える潔癖症だし、クセのある食べ物も苦手だ。語学だってもちろん疎い。駐在妻の人間関係だって、かなりエグいと聞く。

吾郎は兄として、あの雑多な国に瑠璃子を連れ去った商社マンの夫を憎みさえしていたのだ。

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