金曜美女劇場 Vol.50

道の駅の看板娘からミスコンのファイナリストへ!女27歳の決断は、決して遅くはなかった


柿の木坂での猛ダッシュが成功を呼び寄せた


やろうと決めた日から、仁美さんはトレーニングを開始した。『ミス・グランド・インターナショナル』の評価基準は厳しい。ただきれいなだけでは評価されず、健康的な美しさやスピーチ能力など、内面の美しさと称される女性の品格が求められるのだ。

「まずはとにかくトレーニング。毎晩、柿の木坂を走りました。そうそう、この道です。夜になると、あのあたりに東京タワーが見えて、よし、東京の頂点をとってやると思いながら走りました」

仁美さん、でもあれ、東京タワーじゃなくて東京電力の鉄塔ですよ……(下の写真後ろにある鉄塔)。


「あっ、あー! 私、やっちゃいました!? あれが東京タワーだと思って走っていたのに!」

いやいや、いいじゃないですか。あの鉄塔が仁美さんにとっての東京タワー、お話を続けてください。

「すみません、ホントに田舎者で……。でもトレーニングを始めると、学生時代のバドミントン部の感覚が蘇ってきたんです。三日坊主というけれど、四日続ければ、サボってしまうと前日までの努力を裏切ることになるじゃないですか。四日続けてからは気持ちが折れるようなことはありませんでした。自分を信じて、とにかくトレーニングを積みました」


6月に『ミス・グランド・ジャパン2016』の東北大会に出場、7月にセミファイナルを勝ち抜き、9 月の日本大会ファイナルに出場する、20人のファイナリストに残った。

9月11日のファイナルでは「スピーチを完成型に持っていけませんでした」と涙を呑んだが、『ミス・グランド・ジャパン』の運営サイドに仁美さんの努力を見ている人がいた。運営代表の吉井絵梨子だ。

仁美さんは2017年春にエジプトで行われたミス・エコ・インターナショナルの日本代表に選ばれる。


「じつは、初めての海外だったんです。でも、いろいろな人と知り合えて、不安だった英語も意外としゃべれて、大会を楽しみました。その時、私が進むべき道が見えたような気がしたんです。日本には有能なのに光が当たっていない女性がたくさんいます。

私のように地方出身にコンプレックスを感じ、他人と比べ、初めは自信がなかったとしても、自分と向き合うことですべて自信に変えられるということを私は知りました。だから私は、同じ心境の女性たちが立ち上がれるように、ミスコンの後に広がる新しい世界をロールモデルとして表現していく事で、自分らしいフィールドを創り、日本人女性として国内外の社会活動に貢献して行きたいと思っています」

ぼんやり過ごしていた20代前半から、仁美さんの人生はガラリと変わった。27歳を目前にしてのミスコン挑戦は、決して遅くはなかったのだ。

「いまは起業するための準備をしています。将来の夢は、『Forbes』誌のアジアを代表する30人に選ばれることかな(笑)」

人生のターニングポイントとなる兆しを与えたミスコン、そして起業家へ。今年、間もなく28歳を迎える彼女のジェットコースターのような人生、東京へ来てからは急角度の上り勾配だ。

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