マルベック、カベルネソーヴィニヨン! 肉に合わせたいワインとは?
まず分厚いテンダーロインに合わせ提供されたのは、2種のマルベック「テラザス レゼルヴァ マルベック 2015」と「テラザス シングル ヴィンヤード ラス コンプエルタス マルベック 2012」。いずれも海抜1000メートル以上の畑で作られたマルベックによるもので、後者はシングルヴィンヤード(単一畑)だ。
「マルベックでもこんなに味わいが違うんですね。どちらもお肉に合いますが、シングルの方はテンダーロインにペッパーのソースをつけるとよりマッチします」
と、齋藤さんもエロティックなほどシルキーな食感のテンダーロインとマルベックのマリアージュを堪能していた。
次にリブアイに合わせ2種のカベルネ ソーヴィニヨンが登場。そして最後、圧巻のTボーンステーキに合わせられたのは、「シュヴァル デ アンデス 2012」というマルベックとカベルネ ソーヴィニヨン、プティ ヴェルドのブレンド。
高い標高で育まれたブドウの集大成で“アンデスのグランクリュ”とも呼ばれる逸品だ。深紅色をしたワインは赤身も上質な脂も包み込む大らかさがあり、かつ、ある意味ソースのように肉の味を引き立てていた。
肉にも深夜の一杯にも相応しい、齋藤さんオススメの品種とは?
すべてを飲み終えた齋藤さんに、このスペシャルなディナーの感想を聞いた。
「テラザスは標高やブレンドにこだわりワインを作っていると実感しました。トロンテスの魅力にも気づけましたし、マルベックの美味しさにも感動しました。
お肉にももちろん合いますが、ワインだけで楽しんでみたいです。私の店は小さなバーなので、夜遅くに立ち寄る方も多く、そんな時にもマルベックを味わってほしいです。寝る前に幸せになれるのはマルベックですね」
3時間にも及ぶディナーが終わると、参加者たちも大いに満足した様子。「テラザス」と熟成肉のマリアージュ、その力強さを大いに堪能した一夜となった。