史子の心理学 Vol.3

史子の心理学:食事会を開始15分で去ったアイツが、モテた理由

なぜか急に、意中の相手から連絡が来なくなる。

なぜかある日を境に、友達がよそよそしくなる。

あなたにも、こんな経験はないだろうか。

普段のなにげない言動が実は、相手の心を閉ざす引き金になっているかもしれない。

心理カウンセラー・史子(アヤコ・32歳)は、そんな日常の言動に切り込み、解決策を提案するのが趣味。

これまで、高学歴の人間が無意識にしがちな非モテ発言や、上司を手玉に取る方法について解決策を提案してきた。さて、今回の相談者は…?


「自分では何が悪いのか、分からない」と悩む美女


“ちょっと相談があるの。明日、久しぶりにランチしない?”

美智子から突然呼び出され、史子は恵比寿の『イクラ』に来ていた。

「お食事会が、うまくいかない」

生ウニとイクラがたっぷりのったタリアテッレをくるくるとバレリーナのように巻きながら、美智子は深刻な顔でそう切り出してきた。

美智子は史子と同い年の32歳で、美容整形外科医。医療関係者の集まりで知り合った数年来の友人である。

少したれ気味で涼しげな切れ長の目に、すっと尖ったあご。ふっくらと豊かな唇が特徴的な美貌は業界内でも評判で、ときどきTV番組からもお呼びがかかるほどだ。

史子の中では、「美人女医」という枠を争うライバルとして、勝手に認定している(厳密にいうと史子は医者ではないのだが)。美智子が髪をショートにしたときは、「ますますキャラがかぶるじゃない!」とひそかに憤慨したものだ。

「だからね、史子。今週末のお食事会に一緒に来てほしいの」

美智子の唐突なお願いに、史子は目を丸くした。

「正直、自分では何が悪いのか、分からないの。一緒に来て、どこがいけないのか教えて。お願い」

懇願するライバルは困り顔さえも美しく、一見男性に苦労する雰囲気はみじんもなさそうに見える。逆に何がそんなに問題なのかしら…と史子は興味がわき、その誘いにのることにした。

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