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赤坂の夜は更けて Vol.2

赤坂の夜は更けて:あなたを利用してるだけ?寂しい夜に電話するのは、本命の男と限らない

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止まり、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

41歳、テレビ局のプロデューサーである井上は、ひとりの女と出会う。

彼女の名前はハナ、29歳。ひと回りも年下の女だった。

食事のあと井上の部屋に行っても、お茶だけ飲んで帰るハナ。その真意は?


「ただいま」

ハナは井上さんと別れ、代々木公園にある自宅に戻った。

部屋に入ると、ハナがいつも寝ているシングルベッドで、渉君がすやすやと寝ていた。起こさないよう、忍び足で洗面所に向かう。

富ヶ谷の交差点を抜けて、1本入ったところにあるマンションはもうすでに3軒目の家......


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赤坂の夜は更けて

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止り、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

赤坂で、男はある女と出会う。彼女の名前はハナ。ひと回りも年下の女だった。

夜が更けていくたびにどんどん深くなる男の心の闇に、ハナは一寸の光となるのか…?

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