チヤホヤされたい東京妻 Vol.14

白黒つけるだけが、正解ではないから。妻たちが結婚を維持する、それぞれの理由

結婚して妻になった途端、女はオンナでなくなるのだろうか。

かつてはあれほど自分を求めた夫も、結婚後は淡白になり、ただ日々の生活を営むパートナーになった。

外見に気を遣い、綺麗な女であろうとしても、褒めてくれるのは同じ主婦ばかり。

妻でありながらも葛藤を抱える、豊洲在住の遥、港区在住のマキコ、目黒在住の亜希、光が丘在住の紗弥香の4人。

話し合いすら拒否する夫に見切りをつけ、家を出たマキコはホテルで朝を迎えるが…。


「いくら美味しいステーキでもさ、毎日食べたら飽きるよね。普通だったらたまにはお寿司、たまにはフレンチ、週のうち3日は家庭料理って感じになるじゃない。女の子もこれと一緒なんだよ。」

そんなことを言って、その場の女の子から「サイテー」と言われていた物凄く背の低い、だが物凄く金離れの良い政治家の男を、マキコは思い出していた。

「俺たち、婚外子認知の会っていうのを結成してるんだよね」と仲間達と言放った後、自分を料亭に誘ったあの男。あの人は、今もかつてのように女の子と遊び続けているのだろうか。

そんなことを考えながら、スーツケースにつめてきた靴をホテルの部屋に1足ずつ並べていく。

ブラックシルクサテン地が美しいマノロ・ブラニクのアーモンド・トゥの7cmヒール、自分にしては可愛らしい、エナメルブラックのフェラガモのリボンパンプス、トープ・グレーに惹かれて買った、上品なスウェードのジミーチュウ…。

色別に、ただただまっすぐに並べていく。

夫からは、週に3日の家庭料理扱いではなく、きちんと敬意を持って接して欲しい。

でも彰と離婚したら、もうここに新しいコ達を迎えるのは難しいのかな…と思いながらマキコは眠りについた。

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