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  • 3秒で着火する恋の炎!?寒空の下、表参道のシェアハウス仲間5人が4年ぶりに再会した結果……

    表参道にあるシェアハウス『ラスカサス』で出逢った5人の男女。

    シェアハウスでの共同生活から約4年後、ヨーロッパ駐在から戻って来た圭太の帰国祝いをする為、元ハウスメイトたちが久しぶりに再会した。呼ばれた先は、『REALBBQ PARK』。

    今時の冬バーベキュー事情とは。寒空の下、グリルで繋がる大人の男女5人の人間模様を見ていこう。

    【主な登場人物】
    優子(30)…出版会社 編集者
    圭太 (33)…元外資系コンサルティング会社勤務。
          3年半のヨーロッパ駐在を経て、11月に帰国。
    恵介(32)…フリーランス アートディレクター
    亜紀(30)…フードコーディネーター/料理家
    香織(34)…外資系監査法人勤務。豊洲のマンションに1人暮らし。

    亜紀から突然誘いの連絡が来たのは、つい2週間前のことだった。

    「ねぇ、圭太が帰国するって知ってた?『ラスカサス』のメンバーと帰国を祝って皆で集まろうって話があるから、優子も来ない?」

    あそこに住んでいた頃から、もう4年も経つのか……と、月日が流れる早さに驚いた。あの表参道のシェアハウスは、まさに出逢いの宝庫だった。

    その場でないと知らぬ間に通りすぎてしまうような赤の他人の集合体で、1人の住人を起点に縁が繋がっていくのが楽しかったのを覚えている。


    12月の土曜。
    呼ばれたのは、ビルの屋上を貸し切り、落ち着いた空間でBBQが出来る千駄ヶ谷の『REALBBQ PARK』だった。

    この時期にBBQ?! と想定外の会場に驚いたが、仕事で一度来たことがあった亜紀のお勧めなのだそう。

    ルーフトップに続くドアを開けると、そこにいたのは、金曜の夜によくキッチンで一緒に飲んでいたメンバーだった。圭太、恵介、亜紀、そして香織。変わらない面々が並んでいた。

    「優子、久しぶり!」とグラスを差し出し、シャンパンの泡を注いでくれたのは、圭太。人の入れ替わりが激しいシェアハウスでもひと際存在感を放ち、常にリビングルームで誰かといるのが彼だった。

    経営者やフリーランスの人たちとの人脈も広く、4年間の海外駐在でシェアハウスを離れてから、さらに男らしさが増したよう。圭太の背後には、白と赤のネオンに照らされた新宿の街が広がっている。

    フードコーディネーターの仕事をしている亜紀が装飾してくれていたテーブルは、クリスマスの雰囲気で暖かなムードに包まれ、『ラスカサス』でたわいもない話で盛り上がっていたあの日々が頭をよぎった。

    早速モエ・エ・シャンドンでグラスを満たすと、恵介が「お帰り!」と言って皆でグラスを合わせて乾杯。「お酒の持ち込みも出来るし、私たちにはうってつけの場所じゃない?」と亜紀がウィンクした。

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