好きな女性のためなら20時間限定の国境越えも！？港区女子の「中華食べたい♡」で飛んだ先(3/3)[東京カレンダー

滞在時間20時間！贅沢過ぎる時間とお金の使い方に垣間見える、男の余裕

ゆっくりスパを堪能した後、ディナー用の服に着替え、彼のお気に入りだという九龍地区の広東料理店に向かった。

「中華料理を食べたい、ただその一言でまさかこんな所に来るとは思いませんでした。」

目を輝かせながら、彼女はこう振り返った。

「中華料理は元々好きで東京でもよく行くのですが、本場は違いましたね。特にフカヒレは見たことないほど大きくて、とろとろでした。」

今回の目的であった高級中華をたっぷり堪能した後、リッツ・カールトンに移動。ホテルのバーで飲みながら夜を明かした。

弾丸ツアーはこれで終わりかと思いきや…？

少し飲み過ぎてしまい気だるさが残る翌朝、彼が連れて行ってくれたのは、地元の人しか通わないようなローカルなお粥屋さん。

彼は少し申し訳なさそうに、こう言ったという。

「リエちゃんを連れて行くようなお店じゃないのは分かってるんだけど、すごく美味しいからどうしても食べて欲しくて…。」

確かに店内は、使い古されたテーブルとイスにかろうじて屋根をつけたような決して綺麗とは言えない佇まい。しかし、疲れた胃腸にお粥は優しく染み渡った。

「前日の高級ディナーもすごく美味しかったのですが、こんなローカルなお店も知っているセンスの幅広さにぐっときました。」

高級スパからの本格中華、そしてシメにローカル飯。超コテコテの王道デートから、最後は敢えて外しを入れてくるこのセンス。このギャップがたまらなかったようだ。聞いていると、東京での3回分のデートを1回に凝縮している感じだ。

お粥を食べた後、香港空港に向かい、夕方には日本に着いたという。この弾丸ツアー、滞在時間はわずか20時間ほど。

「さすがに移動時間は長かったので少しきつかったのですが、最高のデートでした。中華を食べに気軽に香港に行くなんて、とても嬉しいサプライズ。贅沢な時間とお金の使い方のできる男の人は、余裕があって格好いいですよね。」

特に旅行は、その人間性がハッキリ分かる。彼の気遣いとセンス溢れるお店選びを体感して、益々彼への想いを強めたようだ。

その後彼とは少しの期間付き合っていたが、お互い経営者として多忙なこともあり、すれ違いが重なり破局。しかし、今でもそのデートは忘れられない思い出だという。

東京に住まいを持ちながら、休みともなれば海外旅行を楽しむアクティブな東カレ読者の話はよく耳にする。

パワフルな港区女子を驚かせたいときは、東京にとどまらず海外も考慮に入れてのサプライズデートを企画するのはどうだろう。

次週12.3更新
元・港区女子が童心に返った「忘れられないデート」とは？