慶應ガール、29歳 Vol.14

慶應ガール、29歳: キャリアに邁進するワーキングマザー。子育てとの両立に悩んだ彼女が取った行動とは?

大学時代「慶應ガール」と呼ばれ、華やかなイメージを持たれている慶應卒の女性。しかし、そのすべての女たちがそのイメージ通りの生活を送っているのだろうか?

慶應というブランド力を持ちながらも、その派手さを苦手とし、日陰の人生を送るのを好む女もいる。そんな「慶應ガール」の人生とは?

同じく慶應出身で現在は広告代理店勤務のトオル(32)が、自身の大学時代の人脈を駆使し、さまざまな“慶應ガール”に斬り込んでいく。


<今週の慶應ガール>
氏名:美穂
職業:九州の地銀
学部:文学部
住居:福岡市内のマンション
家賃:実家が購入した投資用マンションのためなし
出自:福岡生まれ。中高一貫の私立(福岡)から大学進学のため上京
ステータス:26歳で結婚、28歳で男児を出産。一児の母。

福岡出身、実家は不動産業を営む慶應ガール。美穂の場合


「トオル君、久しぶり。」

にっこりと笑う彼女に久しぶりに会ったのは、大学の仲間の結婚式だった。文学部の彼女とは学部は違ったが、共通の友人が何人かいた。会えば軽い挨拶と近況報告をするくらいだったが、行動範囲が似ていたのかキャンパス内でしょっちゅう遭遇した。

福岡は美人が多いとよく聞くが、彼女を見れば納得できる。まん丸の目にぷっくりとした唇は可愛らしい印象で、いつもキュッと口角が上がっている。いつ会ってもニッコリ笑いかけてくれるため、友人たちにも非常に人気があった。

結婚式の今日は淡いピンクベージュのAラインのワンピースに、耳には小さいパール。彼女の上品な可愛らしさが際立っている。

大学時代と変わらない可愛らしさを残す彼女も、既に一児の母らしい。時の流れの早さに驚くばかりだ。

東京での生活を満喫していた美穂が、地元に戻った理由


美穂は大学入学とともに福岡から上京してきた。

慶應には地方出身者が多くいたが、僕の知っている限り、彼らの実家の多くは非常に裕福だった。それまでにかかる教育費や学費、仕送りなどを考えると当然のことなのかもしれない。彼女の実家もご多分に漏れず、福岡で不動産業を営んでいた。

今考えると、両親の元で大切に育てられてきた女の子が単身で東京にやってくるのは、非常に勇気がいることだっただろう。入学したての頃は、いつも少しオドオドした様子でキャンパスを歩いていた。

しかし、目黒に住んでいた彼女はすぐに東京での生活に慣れたようだ。大きい目をさらに大きく見開き、六本木で芸能人の誰それに会った、と興奮した様子で話してくれた。

そんな彼女だったが、就職を機に福岡に戻った。東京での生活に名残があったようだったが、なるべく両親の近くにいたい、といかにも家族想いの彼女らしい理由で東京を去った。

そんな彼女と会うのは卒業以来だった。積もる話もある。僕らは結婚式が終わり、二次会までの時間を近くのカフェで過ごすことにした。

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