浅草で大人の粋を学べ Vol.1

あの『ロブション』出身シェフの新店が素晴らしすぎる!

渡辺雄一郎シェフは料理人として28年経った今でも、学生時代から変わらずフランス料理本をひもとく勉強家。蔵書はなんと2000冊にもおよぶ

日本のフランス料理を牽引する渡辺シェフ

この美食のメゾンの主・渡辺シェフは、日仏の名店で修行し、1994年に日本初の『シャトーレストラン タイユバン・ロブション』にオープンから携わった。1997年、『タイユバン・ロブション カフェ・フランセ』の料理長に就任。

以降、フランス料理の世界を追求し続け、2004年、『シャトーレストラン ジョエル・ロブション』エグゼクティブシェフに就任。2007年10月にミシュラン東京で3つ星を獲得してから9年間、星を守り続けたシェフである。

2015年10月、21年間勤めたロブショングループを勇退した後、食通たちは彼の新天地を待ちに待っていたのだ。

2階はアイボリーを基調とした明るいダイニング。川床にも似た河川に張り出したテラス席は開放感にあふれている

都営浅草線の浅草駅から隅田川沿いに歩いて7分ほど、シェフは新たなる未来を創る場所をこの地に決めた。東京都の“かわてらす”プロジェクト1号店である『ナベノ-イズム』は河川敷地を活用した貴重な建物だ。隅田川に向かって大きくせり出したテラスからの眺望は最高。昼も夜も素晴らしい景観が待っている。

店のドアを開けると1Fは厨房でガラス越しにその様子を見ることができる。螺旋階段をあがって2Fはテラスとテーブル席、3Fが隅田川に面したカウンターとテーブル席がある。4Fは眺めを楽しむスペース。フロアごとに色も雰囲気も違い、シチュエーションによって選ぶのも良いだろう。

三つの丸は三ツ星とも呼ばれ神に備える大切なものとされている。下の一文字と合わせて「戦いに勝つ」という意味を持つ渡辺家の家紋をデザインしたサービスプレート。幼なじみの陶芸家 伊東晃氏に想いを伝え形にしてもらった

店内はブランドカラーのオレンジ、ブラック、ホワイトで彩られる。席に用意されているサービスプレートは渡辺家の家紋がデザインされた陶板と、川の流れをイメージした木目の敷き皿。大切にしていることは“恩師への感謝”と“その教え”、そして“御縁”だという。

料理においては『基礎を会得せずに派生はない』と考える。フランス料理はあくまでもフランスのもの。それを日本人が本質を理解せずアレンジで曲げるのは冒涜でしかない。その信念があるからこそ、和の食材を使っても、しっかりとフランス料理をいただいたという満足感が高いのだろう。

30代から40代は『ジョエル・ロブション』に捧げた。そして50歳を前にして、新たなステージがここ『ナベノ-イズム』で始まった。

正しいフランス料理を理解し腕にしみこませ、そこを踏まえたうえでこの土地でしかできない料理をする。

伝統と革新、それがこの『ナベノ-イズム』で渡辺シェフの目指す道なのだ。隅田川にせり出したテラスにフランス国旗を掲げている意味は、ここにある。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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