雑食系男子・植木くん Vol.2

雑食系男子・植木くん:僕の苦しい夏の恋。男には、ピエロになりきる夜もある。

東京カレンダーWEBで連載中のドラマ『青山ヒロム』。それは、慈恵医大を卒業後、34歳で独立し恵比寿で眼科を開業したイケメンドクター・青山ヒロムと、一流企業で働く魅力的な女たちが東京を舞台に繰り広げるセクシャルで時に切ないラブコメディ。

そんな青山ヒロムと、女性たちの展開を側で見守るのは、女となれば見境がないのに、何故か憎めない雑食系・広告代理店男子・植木くん。

これは『青山ヒロム』を間近で見つめる、とことんチャらくて、ちょっぴりピュアな植木くんのサイドストーリー。

自分が直面する平凡な現実を受け入れるよりは、恋の戦士として、神からも愛された青山ヒロムとタックを組んでこの東京恋愛ジャングルに進んで行くことを決意した植木くんの、今週の調子は?

植木くん、今夜も絶好調・・・?


「ねぇ、今度バカールのシェフが独立したフレンチ食べ行かない?」

六本木のクラブからの流れで、そのまま六本木通りにある「ホテルS」(「ホテルアイビス」の改装工事が男たちに与えた打撃は大きく、その後勇者たちは四方八方へ散っていきました。)に連れ込んだ、外資系コンサル会社に勤務する、気が強いがベッドの上ではどMな女が、次回の約束をねだってきました。


バカールのシェフが独立したフレンチ、といえば、2016年上半期おそらく最もホットなレストラン『シンシア』です。

2008年のオープン以来多くのファンを獲得し、“予約の取れない店”としても知られた伝説的な松濤の名店『レストラン バカール』が人気の絶頂で突然閉店したのが2015年3月。その沈黙を破り表参道にできたのが『シンシア』で、感度の高い業界人の中では、すでに早速予約がとれないと評判な店です。


しかし、基本的に関係を持った女とは1度きり。相手への過度な期待をさせたくないので、携帯番号も聞かなければ、もちろん、次のデートの約束もしないのが僕のセオリーです。

そんな気配を身に纏っているから、傷つくことに臆病な女性たちからは「次回の約束」など禁忌のトピックのはずなのですが…

面倒だと思いながらも、同じ恋愛戦士としてカミカゼのような自滅覚悟でのアタックには頭が下がります。敬意を評して、お食事会へのスライドをやんわりと提案しました。

「僕の知り合いのイケメンドクターを連れて行くよ。」

そういうと、彼女は、ベッドの上で、女友達のLINEグループに投稿して、その場で日程を詰めてきました。ピラニアの水槽に投下した餌が微塵もなく消えるが如く、ヒロム氏のような優良物件は、あっという間に食い散らかされるのだなと思わず苦笑いの夜でした。

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