忘れられない香り Vol.2

「クロエ オードパルファム」はいい女の代名詞? 嫌でも忘れられない昔の彼女の存在

「最後のキスは タバコのフレーバーがした ニガくて切ない香り」

宇多田ヒカルも、かの名曲「First Love」でそう語り始める。

嗅覚の記憶というのは、触れたことよりも鮮明に脳が覚えている。街で、かつて好きだった人の香りが鼻をかすめ、後ろを振り返ったことが、誰しも一度はあるだろう。

そんな“忘れられない”思い出を、呼び覚ますのはどんな香りだろうか。洗いたての髪から香るシャンプー? 洗濯物の柔軟剤? 夏の波打ち際の潮風の匂い? それとも道端の金木犀?

かすかな香りを嗅ぐことで、追憶の彼方に追いやられていた記憶が走馬灯のように蘇ってくる。前回は佳恵子(30)が「ブルガリ マン」の忘れられない思い出を語ってくれた。今回は「クロエ オードパルファム」に翻弄された男の切ない話を紹介する。


男たちが声を揃えて言う「昔の彼女」の香り


CAたちは男を見る目が肥えている。

男は、どうしてもあの制服に弱いようだ。自分に一途に向き合ってくれている、と1ミリも疑わずに思い込んでいた自分の浅はかさを恨む。彼女にとって、自分は「いくつかある選択肢の1つ」でしかない。

もっと早く、玲奈の魔性に気付くべきだった。
......


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