Q.折角だから、この先10年続くいい店にしたい
大槻:輪郭が見えてきました?
谷尻:全然(笑)。
大槻:話題性といっても瞬間風速だけ強くて、すぐに風化するというのは避けたいですよね。どうせなら10年愛される店がいいな。
谷尻:夢は大きいほうがいい!
大槻:とにかく素敵にお願いします。と、ぶん投げたい(笑)。
谷尻:飲食店において、建築家の役割って主役の料理を、それ以外の要素でいかに美味しく楽しんでもらうかなんですよね。そこにビールがあれば、必然的にブルワリーになるので、今回はシンプルなハコがあって、主役を存分に活かす。そんな感じでいきましょう!
予算度外視でイメージした
「東カレ」ブルワリーの世界観
まず、予算は度外視です(笑)。大槻さんの話から、意識したのは「都会のリゾート」。都会にいながらにして、夜景を一望できる、アーバンな非日常の演出ですね。
外での飲食は、より美味しさを引き立ててくれるので、大槻さんのイメージにもあったガーデンテラスを用意しました。開放感も料理の一部になりますからね。店でのコミュニケーションにカウンターは必須。スタッフや隣席の人とも会話できる。ウッド調も入れてますよ!
独自の空間作りで世界中から
注目される人気建築家
谷尻 誠さん〈サポーズデザインオフィス 建築家〉
1974年、広島県生まれの建築家。サポーズデザインオフィス共同代表。住宅のみならず、商業施設や公共施設、ランドスケープからエキシビションまで、あらゆる分野のデザインに携わる。東麻布に店を構える『鮨 よしい』では、特大のまな板を中心としたミニマルな空間に現代美術が飾られる都会的な内装を披露。独自の空間作りに世界からも注目が集まる
この記事へのコメント
コメントはまだありません。