男の到達点『メガヨット』 Vol.10

高速自慢の豪華ヨットで二人の恋も加速する、男の到達点『メガヨット』

curated by
ナイジェル・ビーティー

ラグジュアリーなヨット"メガヨット"を毎週ご紹介するこの連載。今回も、これまで30万海里以上にもなる航海経験をもつキャプテン・ナイジェル氏におすすめのメガヨットを聞いてみた。

第10回目となる本日は、2018年の100周年を迎える、これまで200隻以上の船を届けてきた"パーマージョンソン"が手がけた、従来より速く機能的でより安定してよりスペースを取った斬新なデザインのカーボンファイバーヨット「スーパースポーツ48」をご紹介。

パーフェクトボート

この十年間、パーマージョンソンは速くてモダンな、最新の技術を兼ね備えたスポーツヨットの成長と共に自身のブランドを一新してきた。2012年、同社は次の世代となる従来より速く機能的でより安定してよりスペースを取った斬新なデザインのカーボンファイバーヨット、「スーパースポーツ」を進水、新しいコンセプトを進化させた。

以前パーマージョンソンについて書いたとき、そのヨットはサラブレッドの競争馬のようだと紹介した。大事に育てれば、素晴らしいパフォーマンスを見せるのだ!

マイアミで昨年、大注目された船がある。最新のパーマージョンソン・スーパースポーツ48だ。160フィート(全長ほぼ49m)、私がいままで足を踏み入れた最新鋭の船の中でも最高の一隻と言っても過言ではなかろう。

同じようにメタリックボディの船は数あれど、48スーパースポーツは一線を画す。クルーズ時のパフォーマンスを上げるために、波を突き刺すようなハルデザインが用いられている。「ウェーブピアサー」の船首は鋭く、縦揺れをしながらいく従来のモノハルとは違い、波を「突き刺して」いく。そして二つスポンソンを用いることで安定性を補完している。

パーマージョンソンはこれまではアルミを用いていたが、この48スーパースポーツは全体がカーボンファイバー製のヨットだ。この素材変更によって20トン軽くすることができた。

それによって、トップスピード32ノットを実現した。エンジンはMTU 2000シリーズ、燃費は1時間に264ガロン(1,000リッター)以下。かなりの量ではあるが、他の高速メガヨットに比べるとそんなでもない。もちろん、15ノットで2,000マイル以上の航海も可能だ。

メインデッキにあるオーナーズスイートは67平方メートル。その広さに加え、折りたたみ式のバルコニーに天井から床までなんと6メートルもの高さの窓まである!

下部デッキにはゲストキャビンが4室にテンダーガレージ、ウォータースポーツなどのガレージにビーチクラブがある。ブリッジデッキにはアッパーサロン、スパプール、オプショナルの舵の場所もある。12名のゲストと8名のクルー、キャプテンがこの船全体で宿泊できる。

全長13mのサロンは床から天井までの窓がハイライトだが、外のスペースもなかなかのものだ。ビーチクラブはもちろん、後方デッキとアッパーデッキのアメニティも充実している。

ゆったりとラウンジしたり、日光浴を楽しんだり、ダイニングをしたりと好きなことをスタイリッシュに楽しめる。トランサムはガラス扉で、かっこよくオープンにすれば、より一層広く、軽やかなオープンスペースを堪能できるようになっているところも必見だ。

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