港区仮氏事情 Vol.3

港区仮氏事情:結婚したいなら仮氏を作れ!? 逆説的だが納得できるその理論とは

「Dating(デーティング)」という英単語をご存知だろうか。

海外、特に米国の若い男女の間でよく使用される言葉だ。正式な恋人関係ではなく、カジュアルにデートやそれ以上の行為を楽しむ。いわば「検討期間中」が「デーティング期間」にあたり、米国では文化として成り立っている。

そこから真剣交際、結婚に発展することも少なくはないが、そこであっさり離れてもお互いに責任は負わない。彼氏がいる訳ではないので、複数同時進行でも構わない。

最近日本、特に港区でも受け入れられつつあるこの文化。デーティング期間中の男性を「仮氏(仮の彼氏の略)」と呼び、複数の「仮氏」を天秤に掛け、比較検討している港区女子もいるとか。そんな港区女子達の仮氏に対する現状と考え方を、この連載で明らかにしていく。

今まで3人の男性を同時進行することにより心の安定を図っている33歳の百合や、保険として仮氏をキープしている29歳の有香を紹介してきた。今週は……?


<今週の港区女子>

名前:麻理恵
年齢:30歳
職業:外資系コスメブランドPR
出身校:立教大学
住まい:青山一丁目
家賃:14万円
趣味:海外のインテリア雑誌閲覧
好きな言葉:Do your best

一人でいる不安に耐えられない30歳独身女子の本音


待ち合わせ場所に指定された青山にある『Royal Garden Café青山』にやってきたのは、デニムに白シャツというシンプルな装いに、腕には今流行りの太めバングルを付けたとてもお洒落な麻理恵だった。モデルのようにすらりとしていてスタイルが良い彼女は顔も整っており、華やかな雰囲気にPRという仕事が非常に似合っている気がした。

「6年間ずっと付き合ってきた美容師の彼氏がいたんですが、一昨年別れちゃって。当時は仕事も乗ってきた頃だったし、28歳だったのでまだ大丈夫と思っていました。」

そんな麻理恵はその後何人かとデートを繰り返してきたが、中々付き合う気になれず、気がつけば先月30歳になったという。

「週末のInstagramは友達の幸せそうなリア充写真ばかり。Facebookもみんな家族や子供のネタしか上がってこないし、最近は見るのも嫌になってきました(笑)」

少し皮肉っぽく笑った麻理恵からはどこか寂し気な雰囲気が漂っていた。

「29歳を過ぎた辺りから急に、夜に一人で家にいることに耐えられなくなっちゃって…仕事から帰ってきて、誰もいない一人暮らしのドアを開ける瞬間が本当に悲しいんです。このまま結婚できなかったらどうしようとか、将来のこととか無駄に悶々と考えちゃいます。」

「週末とかもっと最悪で、寂しさが募る一方。もう一人は十分楽しんだし、早く結婚して安心したいんです。誰かの大きな温もりが必要で心の拠り所を常に求めています。」


見栄っ張りが多い港区女子の中で、中々聞けない寂しいと言う言葉 。でも、これが今の30歳未婚女子の本音だと思った。


「誰でも良い訳じゃないけど、この漠然とした先の見えない寂しさを埋めてくれる仮氏たちの存在がとにかく今の私には必要。」

そんな儚げな麻理恵を支えているのは仮氏という存在だ。

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