「Dating(デーティング)」という英単語をご存知だろうか。
海外、特に米国の若い男女の間でよく使用される言葉だ。正式な恋人関係ではなく、カジュアルにデートやそれ以上の行為を楽しむ。いわば「検討期間中」が「デーティング期間」にあたり、米国では文化として成り立っている。
そこから真剣交際、結婚に発展することも少なくはないが、そこであっさり離れてもお互いに責任は負わない 。彼氏がいる訳ではないので、複数同時進行でも構わない。
最近日本、特に港区でも受け入れられつつあるこの文化。デーティング期間中の男性を「仮氏(仮の彼氏の略)」と呼び、複数の「仮氏」を天秤に掛け、比較検討している港区女子もいるとか。そんな港区女子達の仮氏に対する現状と考え方を、この連載で明らかにしていく。
<今週の港区女子>
名前:百合
年齢:33歳
職業:オーガニック商品輸入業(自営業)
出身校:青山学院大学
住まい:麻布十番
家賃:18万円
趣味:ホットヨガ
好きな言葉:女は可愛気
目的別に男を使い分ける港区女子
「こんなこと言うと怒られそうですが、『1人だけ』なんてつまらなくて!」
そう言って屈託なく笑う百合は、端正な顔立ちに帰国子女らしい華やかさが備わってる美女だ 。
待ち合わせをしたグランドハイアット1階の『フィオレンティーナ』のテラス席でも、通りがかる人が彼女をチラチラと見てくる。港区女子特有の、自分に対する自信がオーラとなって満ち溢れている百合は、遠くから見ても目立つ存在だ。
そんな百合だが、ここ数年特定の彼氏を作らず気軽な関係性を保てる仮氏を複数作ってきた。
「目的別・お店のジャンル別に男性を使い分けてきました。例えば仕事の相談は大手芸能事務所の社長や成功している経営者の社長さん達。昔から好きなお店『アロマフレスカ』や『かどわき』などに行くなら年上投資家の元彼などの金融ライン、遊びたい時はテレビ局や広告代理店とか。 」
賢い女ほど賢く男性を使い分けていると思う、と百合は言葉少なめに付け加えた。
彼氏ではないから浮気にはならない!?
「女友達の中には引いちゃう友達もいるけど、周りの港区女子仲間は仮氏とか普通ですよ。」
若いうちから散々年上男性や経営者、芸能人と交流してきた港区女子には、普通の男性レベルでは全く物足りない。しかしそのレベルの男性陣の中から結婚相手を見つけるのは至難の技とも言える年齢に差し掛かっている。
「彼氏がいて、他の男性と遊ぶのは浮気になっちゃうし、狭い港区ではすぐに顔が割れちゃうから厳しい。でも仮氏なら別に浮気にもならないからセーフなんです。 」
彼氏でなくて仮氏である以上、そこに縛りもなければ責任もないと言う。
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