この夏人生で忘れらない旅に出たいなら、手にすべき本がここにある!

秋吉台(山口県美祢市)【西垣良次/アマナイメージズ】

『雨と風とが、3億年以上かけてつくた彫刻です。』

秋吉台は、まだ海の底だった3億5000万年前の頃の石灰岩が残る、日本最大のカルスト台地。
1926年に昭和天皇もご探勝されており、天然記念物にも指定されている。

<秘められたエピソード>…………………
1956年絶対的危機が! アメリカ軍の軍事演習場として秋吉台が候補地に。これに立ち向かったのは、新設間もない山口大学の学者たちだった!

由布島(沖縄県竹富町)【zukimin/ピクスタ】

『人が想像できる景色は、人に創造できる景色だ。』

西表島から400mほどの距離にあり、西表島の川から流れ出た砂でできた由布島。西表島との間を水牛に乗って行交うのが観光名物の1つ。
台湾から連れてこられた、大五郎と花子という、つがいの水牛が始祖で、現在その子孫が2つの島を繋いでいる。

<秘められたエピソード>…………………
甚大な被害をもたらした台風をきっかけに、ほとんどの島民が島を出た。そんな苦境にもめげず、この楽園風景を創り上げたのは、たった3世帯の家族。彼らを支えたのは、ここを楽園にしたい! ただそれだけの、誰にも負けない信念だった。

軍艦島・端島(長崎県長崎市)【富井義夫/アマナメージズ】

『未来都市のヒントが、廃墟の中にあるとしたら。』

南北約480m・東西約160mの無人島・軍艦島(端島)。
廃墟がそのまま取り残された衝撃的な風景は、2009年から一般公開され、周遊ツアーに参加すると上陸することも可能。
2015年には世界遺産に登録。

<秘められたエピソード>…………………
石炭産業の終焉とともに1974年に閉山し、無人島となった海底炭鉱の島。かつて「日本で一番住みやすい都市」と言われていた。住民の幸福度に最も影響していたのは「全島一家」と言われるほど、強くて風通しのよい住民たちの絆だった。

今までの絶景本とはひと味違う、旅の事前事後、旅先でも楽しめるマルチな一冊。

【本の中面】絶景の次のページに物語がある

いつもと趣向を変えた、大人の旅がしたい方へ。今すぐ行きたくなる、物語を持った絶景が日本にはまだまだたくさんある。

絶景写真が見開きで紹介された後、ページをめくると物語が綴られている。そこには思わずほろりときてしまうような話もちらほら。
たまには、旅行パンフレットから行先を決めるのではなくて、この物語のある風景に行ってみたい!といった動機から、旅先を決めてみるものいいだろう。

■書籍概要

名称:いますぐ行きたくなる 物語のある絶景
著者:細田高広
出版:文響社
定価:1,380円(税別)
頁数:176頁
判型:A5並製

■著者プロフィール:細田高広氏
一橋大学卒業後、コピーライターおよびクリエイティブディレクターとして大手広告会社に勤務する傍ら作家として活動。
著作に『未来は言葉でつくられる』(ダイヤモンド社)、『名作アニメの風景50』(ピエブックス)などがある。

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