●離婚率が高い区はどこ?
次に、離婚率が高いアンハッピーな区を見てみよう。
こちらも数値の求め方は婚姻率と同様に、離婚件数÷人口×1000で表される。
それでは、こちらもグラフにまとめたので一気に見てみよう。
千代田区は婚姻率が高い割に離婚率が低い!下町エリアは逆の結果に・・・
ランキングは上のグラフのようになった。
1位は婚姻率と同じく中央区であった。もちろん、婚姻率が高かったので離婚率も相対的に高くなるのは当然と言えば当然かもしれない。
その観点から見ると、千代田区は婚姻率が3位(10.0%)でありながら、離婚率は18位(1.74%)と低い。この理由を考えてみると、離婚の原因で多いのはやはり不貞行為。国の中枢機関が集結する千代田区には、真面目な人が多いのでは?なんて推測もできるかもしれない。もしや縁結びの神社として有名な東京大神宮の効果もあるのだろうか。
千代田区のまさに逆といえる結果だったのが下町エリアで、特に以下の3区が婚姻率と離婚率の差が激しかった。
・足立区(婚姻率22位:5.7%/離婚率4位:2.09%)
・葛飾区(婚姻率23位:5.5% /離婚率5位:2.07%)
・江戸川区(婚姻率20位:5.9%/離婚率6位:2.05% )
結婚してから移り住んでくる若い夫婦も多いため、婚姻と離婚が一つの区で完結して行われるワケではないが、実は足立、葛飾、江戸側は、東京の「平均初婚年齢(女性)」で、最も若くして結婚する上位3区である(詳しくは次ページ以降で説明する)。
年齢がいってからの結婚よりも若い年齢での結婚の方が、次の結婚も踏まえた思いきりもつきやすいという考察もできるのかもしれない。
■23区離婚率(平成26年度)
1位:中央区(2.37%)
2位:墨田区(2.34%)
3位:港区(2.32%)
4位:足立区(2.09%)
5位:葛飾区(2.07%)
6位:江戸川区(2.05%)
7位:渋谷区(2.01%)
8位:台東区(2.00%)
9位:江東区(1.96%)
10位:新宿区(1.94%)
11位:荒川区(1.93%)
12位:板橋区(1.90%)
13位:大田区(1.87%)
14位:目黒区(1.83%)
15位:中野区(1.80%)
15位:品川区(1.80%)
17位:豊島区(1.77%)
18位:千代田区(1.74%)
19位:練馬区(1.71%)
20位:世田谷区(1.65%)
21位:北区 (1.63%)
22位:杉並区(1.53%)
23位:文京区(1.48%)
それでは最後に、「平均初婚年齢」と、「婚姻率順位と離婚率順位を掛け合わせた、本当にハッピーな区」を見てみよう。
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