東京結婚式明細 Vol.3

東京結婚式明細:お色直し3回?田舎者丸出しの結婚式を挙げた衝撃の花嫁

理想的な結婚を、適齢期にした沙織、32歳。

誠実で、外見も稼ぎも良い夫と安定した結婚生活を送り、3年になる。しかし、ふと周りを見渡せば、皆が同じように幸せかというとそうでもないことに気づく。

友人も多く幸せな日々を送る沙織は、招待された結婚式で何を見て、何を感じてきたのか。そこに見える現代の結婚観や、男女の情事を観察する。

結婚式明細書 vol.2:1.5次会という名の2次会トラップ。舌打ちしたいほど「非常識」な式の実態


地方出身外資系メーカーOL30歳の結婚。高級ホテルでの挙式に期待が高まる


今日は久しぶりに某大手外資系ホテルの結婚式だ。

最近はイマイチ冴えない式が多かったため、今日こそは、と少々期待が高まる。少なくともあのホテルならば思い切り着飾れる。行きつけの銀座の美容院で髪をセットしてもらい、ついでに併設されているネイルサロンで爪を上品なピンクベージュ色に仕上げてもらった。今日のドレスと口紅と同じ色だ。

会場のある六本木までは日比谷線で1本だが、ドレスアップと高いハイヒールで週末の込み合った地下鉄に紛れ込む選択肢はない。下手な節約をして化粧やヘアセットが崩れることを想定すれば、美しく仕上がったままの自分を会場まで運んでくれるタクシーはむしろ安いものだろう。

今日の花嫁である綾香は、OL時代の2つ下の後輩だ。思い返せばもう10年近く前だが、私は新卒で某大手外資系メーカーに入社した。特に強い志望動機はなかったが、外見、頭、そしてセンス良い女の就職先というイメージが強かったからだ。とは言え、私はドロドロとした女社会や宗教じみた社風が合わず、3年持たずに辞めてしまった。

綾香と社内でかぶっていたのは数ヵ月だが、退職後もなぜか私に懐いている可愛い後輩だった。就職で初めて関西から上京したという綾香は化粧映えのする綺麗な顔が印象的で東京にもよく馴染んでいたが、少々派手すぎる関西特有のファッションのため、芋っぽさも残る女だった。

夫も同じく地方の四国出身だそうで、事前に聞いた話では二人は初めから大層気が合い、収入等の条件も性格的にも相性はピッタリであったという。


必ず一人はいるマナー違反の恰好をした女。お嬢様ほど常識ハズレ?


身近な女が幸せな結婚をするというのは、素直に嬉しかった。そうでない女も世間には多いらしいが、“女友達は1番のアクセサリーだ”とパリス・ヒルトンが言うように、親しい女たちには自分と同等かそれ以上のレベルを保ってもらってナンボだと私も思っている。

会場にはすでに出席者たちが集まっていた。さすがに中々イイ女たちが集まっている。アラサーの外資系OLは収入もあるため、ファッションや身だしなみにも手を抜かない。一方、少しモッサリとした女の集まりは、きっと綾香の地元の友人だろうと勝手に決めつけた。

しかし、結婚式となると必ず1人は見つけてしまうのは常識知らずな恰好をした女だ。綾香の同期である美紀は、上下がネイビーと白に色がバッサリと分かれたドレスを着て、極細の2本のストラップのみの華奢なサンダルを履いている。

フォーマルの基本は単色無地だ。しかも結婚式でのドレスの2色使いは、「別れる」という意味に繋がり縁起のよいものではない。露出の多いサンダルなど言うまでもなくNGである。確か美紀は、港区育ちで学習院内部生というお嬢様売りではなかったか?いや、しかし家柄自慢する女ほど常識がないことは多々あるのだ。

こんな風に人の粗にすぐ目が行ってしまうのは、歳をとった証拠だと実感せざるを得ない。しかし一般的なマナーが備わらずに歳をとっていく女は、外見ばかりが良くても下品で魅力に欠けるという事実は無視できないのだから仕方ない。

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