理想的な結婚を、適齢期にした沙織、32歳。
誠実で、外見も稼ぎも良い夫と安定した結婚生活を送り、3年になる。しかし、ふと周りを見渡せば、皆が同じように幸せかというとそうでもないことに気づく。
友人も多く幸せな日々を送る沙織は、招待された結婚式で何を見て、何を感じてきたのか。そこに見える現代の結婚観や、男女の情事を観察する。
結婚式明細書 vol.1:東京結婚式明細:主役は義母!?玉の輿の高すぎた代償
男から甘い蜜を吸って生きる、愛人のプロ。朝子の結婚
悪友の朝子が結婚するという。絶世の悪女が結婚するとは驚きだった。この女はいつか、
「結婚や出産なんて、何の取り柄もない女が、最後にすがるものでしょ?」
と桜色の唇を動かしながらサラっと言ってのけていた。
朝子は、一言で言えば愛人の「プロ」みたいな女だった。真っ白な艶......
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