
あなたが私にくれたもの♬ メルカリに出品中のカルティエのリング♬
ーあなたが私にくれたもの♬ 白い真珠のネックレス♬ー
JITTERIN'JINNの「プレゼント」という恐ろしい曲をご存知だろうか。
ひたすら「彼にもらったもの」を歌う、1990年に発売されたバブル期の名曲である。
時は移り変わり、2016年の東京。
東京人は恋人にどんなプレゼントを贈っているのだろうか?
自分が恋人の誕生日やクリスマスにプレゼントを贈る際に、悩むことは多いであろう。聞きたいようで、なかなか聞けない男女のプレゼント秘話。その中身を実際に物語と共に披露する。
ヴァンクリーフ&アーペルの指輪が買えず、母親を呼び出した衝撃の恋人
「この指輪は、確か23歳頃、社会人になりたての誕生日に同い年の当時の彼からもらったものです。」
清楚で品の良い微笑を浮かべる由希さん、29歳。大手美容整形外科の受付嬢で、現在3つ年上の医師(外科医)と婚約中。
女性に絶大な憧れと支持を誇るヴァンクリーフ&アーペルの指輪は、20代前半の男が贈る指輪にしては高価なものであろうが、当時の恋人は慶応幼稚舎出身のお坊ちゃまであった。
「彼自身のお給料で買えるものでもないし遠慮はしたのですが、“いや、由希に1番似合う指輪を買おう!”って張り切っていて、銀座中央通りの路面店に足を踏み入れこの指輪を選びました。ですが...」
彼は意気揚々とクレジットカードを差し出したが、戻ってきた店員は申し訳なさそうに、このカードは決済ができないと言い放った。
「焦った彼がとった行動には本当に引いてしまったのですが、なんと、お母さんに電話したんですよ。」
電話口で彼は、カードが使えないことに大層憤慨し母親を責めていたという。その姿はまるで子供だった。そしてさらに驚いたことには、母親は30分もしないうちに銀座に駆けつけ、指輪の支払いは彼女が済ませた。
「親バカにも程がありますよね。もちろん私は恥ずかしすぎて、要らないって何度も言いましたよ。でも彼は頑なで、彼のお母さんも大したことではないという感じでサッサと支払いを済ませてすぐに帰ってしまって...」
高価な指輪は気に入ったが、親に頼り切りで男らしさに欠ける彼とは1年ほどで別れたという。
女子大生時代、某俳優から手土産に渡されたグッチのぬいぐるみ
「これは、グッチのぬいぐるみです。女子大生の頃に一時某俳優とデートしていたのですが、初めて彼の部屋に行ったときにお土産だと渡されました。」
俳優の家にはファンからの贈り物なのか、このぬいぐるみのように明らかに必要なさそうなプレゼントがゴロゴロ転がっていたという。
彼はさらに、ご丁寧にこのプリングルのバックにクマを入れて渡してくれた。
「当時は若かったしそれなりに嬉しかったのですが、まぁ家に連れ込んだ手前、適当に何か持って帰らせようって感じだったんでしょうね。今思えば(笑)」
純真無垢なクマの表情が、淡い何とも言えないコミカルな笑いを誘うストーリーである。
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