男の到達点『メガヨット』 Vol.1

男の到達点『メガヨット』:これはヨットなのか!ジャクジーも映画室もあるハリウッドスターなヨットを徹底解剖

curated by
ナイジェル・ビーティー

男の最終到達点、それはヨット。

いつかは自分の船でこの広い海を自由に航海したい。当然、その隣には絶世の美女と良く冷えたシャンパン。

本日から始まるこの連載では、そんな壮大かつ華麗な船の世界を堪能してもらう為、英国海軍からチャーターヨットまで様々な船を渡り歩き、これまで30万海里以上にもなる航海経験をもつキャプテン・ナイジェル氏に登場いただき、ゴージャスな"メガヨット"を紹介してもらう。

そう、ここで毎週紹介していくヨットは、中途半端な代物ではない。メガクラスのヨットなのだ。

第一回目の本日は、日本の漁船を生まれ変わらせて作られた「CKlass ノーティーク」をご紹介。

パーフェクトボート

HYS 45m Explorer Yacht "CKlass"

このヨットはもともと、日本の新潟造船が1992年に建造、2011年に引退した「栄丸」が前身だ。「栄丸」は漁業実習訓練船として日本沿岸を長く航海してきた。

日本で寿命を全うする頃、イギリス人マーク・プランネル氏が経営するフィリピンのHYSヨットがこのヨットを購入し、高級エクスペディションヨットとして生まれ変わった。HYSは古い商船などをプライベート用のスーパーヨットに改造することを専門にしている。

プランネル氏によると「ヨットに改造するための船を世界中で探していたが、日本のものが最高だった。最高の造船方法にしっかりとしたシステムを持っている」とのこと。

こうして「栄丸」は2015年に、45mの長距離エクスプローラー「CKlass ノーティーク」に生まれ変わった。

この「Cklass」には、45m²のジャクジー付きオーナー用ペントハウスに、オープンエアーなラウンジ、60m²のサロン、バー、フォーマルダイニング、キチネットエリア、30m²のアルフレスコダイニングデッキ、70m²のヘリデッキ、アウトドアエンターテイメントプラットフォーム、ジム、映画室、そして4室のゲストステートルーム、それに加えて80m²のテンダーデッキがある。

このテンダーデッキはテンダーやそのほかの器具などがない場合は、折り畳み式の扉が水面まで開いた状態のテラス、ビーチクラブにもなる。

船体はスチール製、スーパーストラクチャーはアルミ製で、非常に安定しているヨットだ。さらに最新のトラックスターのゼロスピードスタビライザーを搭載しており、よりこのヨットを安定させている。

「Cklass」のエンジンは1基のみ。このエンジンは新潟造船がサーベイし、問題なくしっかりと稼働しているが、負担を軽減するために、前後にスラスターが取り付けられた。クルージングスピードは12ノット、トップスピードは15ノット。これは45mのエクスプローラーヨットにとってなかなかいいスピードだ。

エンジン自体はローテクではあるものの、しっかりとメンテナンスされていることもあり、最新のハイテクエンジンに発生するような問題はない。そして、航海レンジはなんと1万マイルを誇る!

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