2016.04.21
その名は、サエコ。 #東京悪女伝説 Vol.15前回までのあらすじ
サエコを中心に、5人の女たちが繰り広げる攻防戦。 身近な女の、大富豪との熱愛発覚。 その時、女たちは何を思うのだろうか?
サエコへの嫉妬に狂った会社同期のさとみは、タクミとサエコの合コンを組み、サエコを陥れようとする。しかし、強すぎるサエコへの嫉妬から、女としての存在意義を確かめるため、タクミとの一線を越えてしまったが、タクミからの音沙汰がなく苛々が募る。
一方、地方局の女子アナ・アンは、サエコの彼氏と寝ることに成功。夜の才能を遺憾なく発揮し男を虜(?)にしたアンに、二度目の連絡が来て有頂天になっているが...
「私よりイイ男と結婚するなんて許せない。」心に潜んだ毒は女たちを狂わせていく...。
前回:策に溺れた女。サエコの逆襲が始まる......?
さすがのサエコも打つ術がない...?
—最高だよ。—
100m走を全力疾走した後のように、肩で息をしながら男が言った。ベッドの上で上半身を起こし、サンペレグリノを喉を鳴らして飲んでいる男の背中は、まだ4月だというのに、既にうっすらと浅黒く焼けている。
欧米では、豊かな者がバカンスを楽しんだ証として惜しげも無く......
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