東京23区バトル Vol.2

23区バトル:犯罪発生率から見る本当に危険な区/安全な区とは?

昼夜間人口比率(2010年度国勢調査より)

犯罪発生率は、発生件数を「夜間人口」で割った数字だから違和感があるのだ!

上のグラフは、5年ごとに行われる国勢調査の結果から導かれた、昼夜間人口比率だ。
昼夜間人口比率とは、夜間人口を100とした場合の昼間人口(※)の比率だ。
※昼間人口=常住人口+流入人口(他の地域から通勤してくる人口)-流出人口(他の地域へ通勤する人口)

こうしてみると、千代田区が群を抜いて昼間の人口が多いことがわかる。実に夜間の17.4倍もの人口がいる計算になる。

千代田区の昼間人口の推定値を出してみると、
常住人口58,576人×17.4倍 = 1,019,222人!

一般的に、「人口」は夜間の人口で語られるため、トータルの犯罪件数を夜間人口で割った犯罪発生率では、千代田区のような昼夜間の差が大きな区の数値が高くなってしまう。
これでは、都民の感覚と乖離した数値がでてしまう。

それでは本当に犯罪率が高い危険な区とは?

そこで、更なる正確な犯罪発生率を出す為に、
昼間人口+流出人口(昼出て行って夜帰ってくる人)も加えた数値で犯罪発生件数を割ってみよう。

この結果こそ、真に危険な街、安全な街がわかるのではないだろうか。

独自試算した犯罪発生率(%)

※犯罪発生件数÷(2010年度昼間人口+流出人口)×100 にて試算

上のグラフが、危険な区、安全な区を算出した最終的な独自ランキングになる。

【犯罪発生率が高い区トップ3】
1位.台東区 (1.26%)
2位.豊島区 (1.10%)
3位.江戸川区(1.03%)
3位.渋谷区 (1.03%)

【犯罪発生率が低い区トップ3】
1位.中央区 (0.41%)
2位.千代田区(0.42%)
2位.文京区 (0.42%)

犯罪発生率が高い区は、大きな繁華街が要因か

犯罪発生率が多い区をみると、台東区(上野・浅草)、豊島区(池袋)、渋谷区(渋谷・原宿)、新宿区(新宿・歌舞伎町)といったように、いずれも都内を代表する繁華街を擁している区が多いことがわかる。

1位.台東区

台東区が1位。上野・浅草の下町2大繁華街を擁する台東区。台東区と言えば、23区の中で最も男性比率が高い区でもある。

「火事と喧嘩は江戸の華」の気質なのか、あるいは警察がしっかりと検挙をしている証明なのか(上野警察には、凄腕の警察官が集うとの噂も…)。

いづれにせよ、今後インバウンドで外国人観光客が最も増える地域の一つであり、今後も安定した治安の維持が望まれるエリアだ。

2位.豊島区

やはり、大繁華街池袋を擁し、土地柄として若者や郊外から遊びに来ている人も多いため、トラブルの件数としては多くなっている実態のようである。
一方で、雑多な文化が街の魅力でもあるため、「安全で楽しいイメージの池袋」が作れれば、若干飽和状態にある城南地区に変わり、新たなトレンドスポットとなるポテンシャルも秘めていると言える。

3位.江戸川区

江戸川区は23区で最も住民の平均年齢が低い街。若さゆえのエネルギーか、下町気質なのか。
発展著しいこれからの東京の進化の一躍を担う重要なエリアであり、より一層の暮らしやすさが求められるだろう。

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