朝スポ美女 Vol.3

清純派美女が語る、超過酷マラソンストーリー。爽やかな笑顔の裏に秘めた、ド根性の理由。

脱水症状に足の故障。フルマラソンで直面した超過酷な状況に打ち勝てるのか?


そんな折、奈苗さんはタイミング良くフルマラソンの仕事のオファーをもらった。


その仕事は、グアムのマラソン大会に参加しレポートするというものだった。急な仕事依頼で、マラソン本番までは1ヵ月程しかなかったが、奈苗さんは体育会魂を刺激され挑戦することにしたという。

他の仕事との兼ね合いもあったが、それから週に2、3回は無理にでも時間を作り練習を重ねた。しかし、フルマラソン初出場としてはトレーニング期間は短く、かなり急ぎ足での準備であったそうだ。

「フルマラソンは約42キロですが、本番までも、実は20キロしか走ったことがありませんでした。でもハーフマラソンのときと同じように何とかなるだろうと思って挑んだんです。しかし、それがかなり大変なことになりました...」

まず何よりも、グアムという島の気候問題だった。グアムは通常60~70%の湿度があるため、水分をいくら摂っても汗がどんどん吹き出し、ランナーは脱水症状に陥りやすい。それは正しい知識や訓練によってコントロールのできるものだが、当時の奈苗さんには練習量が足りていなかったという。

身体が水分不足になると、足の裏がつるという症状が出る。奈苗さんは足をつって治り、また痛めて、を繰り返しながら走ることになったが、30キロくらいまでは例によってランナーズハイで何とか乗り切ることができた。

しかし30キロを過ぎると、かなり過酷な状況に陥った。ランナーズハイの効果もさらなる限界に達し、奈苗さんは脱水症状のうえ、常に足を痛めた状態で、引きずるように歩くような形になってしまった。

体力の限界を超えたあとは、自分との闘い。精神力で乗り切ったフルマラソン


「もうそこからは、体力ではなくメンタルの問題に入りました。“もうやめたい、ツラい、止まってしまいたい!”という気持ちと、“いや、とりあえず一歩でも前に進もう、頑張ろう、負けちゃダメだ!”という気持ちの戦いでした。(笑)」


自分の中の天使と悪魔の声に葛藤しながら、痛めた足でとにかく1歩1歩足を進めていった。体力が限界を超えると、次は自分の精神との闘いになる。とにかく一歩でもゴールへ近づこうと必死だった。

「また、他のランナーや観客の方の応援がとても励みになりました。私がヘトヘトになっている傍ら、かなりご高齢のおじいちゃんに“頑張って!”と颯爽と抜かされたりするんですよね。そうすると、私だってもっと頑張れる!と少し元気が湧いてきたりしました。」

そんな過酷な経験をした奈苗さんは、その気合で無事フルマラソンのゴールを果たした。彼女いわく、それは自分に負けないため修業のようなものであり、マラソンはメンタルを鍛えるスポーツとも言えるそうだ。

一見か弱そうにすら見える奈苗さん。何という根性の持ち主だろうか!

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