地元民に愛され続けてウン十年!麻布十番の名店5軒

タッカルクッス。牛骨のスープに、具材の鶏とじゃがいもからエキスが溶け出して複雑な旨さを醸成。スープを吸ったうどんも美味しく、煮込んでも崩れにくい

韓国の家庭料理を多彩にそろえる
心も和む専門店『シモン』

麻布十番

開店は今から20年程前。当初は「六本木に近いから、〆のラーメン代わりに、韓国スープもいいんじゃないかと」。飄々と、店主の永井茂伸氏は言う。

だから、今でも店頭の看板には「スープ専門店」の文字。もちろん専門ではなく、一品料理もたくさんそろっている。今や名物のチョンゴル(鍋料理)がタッカルクッスだ。

牛骨から取ったベースのスープに、鶏とじゃがいもを投入。少し透明感のある「特殊なうどん」も入れ、刻みネギもたっぷり散らす。それにしても、このボリューム。

「そうですね、おふたりだと鍋にもう一品で結構な量になるかもしれませんね」。五臓六腑に染み渡るスープの滋味はもちろんだが、永井氏の気負いのなさも、この店の魅力だ。

〈名店の理由〉
骨から抽出するトロトロのスープ

味の要は牛骨で作るスープベース。「難しいことは何もしていません」。そう語る永井氏だが、牛骨を随時、追加しながら長時間煮込み、できたら冷やして余計な脂を取り除いて完成する。手間ひまは少しも惜しんでいないのだ。

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