前回までのあらすじ
34歳、既婚者の”私”は、妻子持ちの結城の社交的な印象とは異なる内面に、不思議と惹かれていた。パークハイアットから望む美しい夜景を目の当たりにし、夫である蒼太が海外赴任の関係で離れて暮らしていた際、精神的に追い込まれていた過去の記憶が蘇ると、結城との情事に迷いが生じるが、ついに一線を越えてしまう。
第9話:天空のジャズバーにて、幾多もの光の粒子に包まれる。
「かんぱーい!今年もよろしくお願いしまーす!」
5つのビールジョッキが目の高さで輪を描く。
「結城本部長、うちの由香がまた無理にお誘いしてしまったようで、すいません!」
「無理に?そんなことないよ。前回呼ばれて飲んだ時に、新年会もって言ってくれていたしね。」
ひと回り......
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