花より高級車 Vol.6

「住んでる世界が狭いよ」ポルシェのオーナーが、港区の物質主義に物申す!?


合コンで出会った4人の高級車オーナー、通称「C4」とドライブデートを重ねた私は、その後「C天王」と呼ばれる4人の高級車オーナーの存在を知る。これまであまり明らかにされていなかった、都内の高級車オーナー一人一人のプロファイルを暴き、彼らがどんな仕事をしていて、どんな生活をしているのか、その正体を解明していく。

ポルシェ君Ⅱ(36歳)香港出身


外国人観光客で溢れる銀座三越前の交差点にその車が姿を現すなり、通りすがりの観光客グループが憧憬の眼差しを向け、カメラのシャッターを切る。さて、今回はポルシェ911 933型オーナーだ。

香港出身。カナダで10代を過ごし、大学卒業後は大手米系投資銀行に就職。アジアやオセアニアで約6年間駐在した後、7年前に東京に移り住んだという。第一話で登場したポルシェ君と同様、彼も外資系投資ファンドでトレーダーとして都内で勤務している。東京在住の高級車オーナーは経営者、医者、外資系金融マンがダントツに多いようだ。

「日本に興味を持ったきっかけはマンガ。香港に1か月遅れでドクタースランプ、ドラゴンボール、稲中が発売されて、英語版が出版されるのは少し時間が掛かったから、マンガの中身をいち早く知りたくて日本語を勉強しようと思ったんだ。」と流暢に日本語を話す。

健康には人一倍気を遣っていると言うが、たしかに彼の引き締まったボディラインからは意識の高さが見てとれる。最近は、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせたサーキットトレーニングを毎日30分程度行っているそうだ。食生活はさぞかし質素なのだろうと思ったが、意外にも都内のレストランを開拓することが趣味の1つだそうだ。食べログと東京カレンダーを駆使すると言う。

大の寿司好きで、特にお薦めなのが『西麻布 かみくら』。特にコハダが好きだというが、下ごしらえの一手間に職人技を感じられるのが良いという。今後は中目黒にある『鮨 尚充(すし たかみつ)』のリピーターになりたいそう。

「ミシュランガイドに載っているようなところは敷居が高いから、あまり行かないよ。観光客が多い店だと店員が客に対して無関心な感じがする。雰囲気や居心地がいいのはもちろんだけど、おもてなしの心を大事にしている店は懇意にしたいね。」

日本は海外に比べると社会的な階層がなく、経済的に余裕があれば誰でも最高級のサービスを受けることが出来るのが、東京に住みやすい理由の1つだと話していた。

ところで、ポルシェ君Ⅱも他の高級車オーナー同様、女性の足の曲線は「どうしても気になっちゃう」そう。高身長で筋肉質な健康的な女性がタイプらしく、最近はビーチバレー期待の新人・坂口佳穂がタイプだという。



銀座の木々が纏うイルミネーションが一面に光を放ち、建ち並ぶビルから漏れる光と看板のネオンが、街を歩く人々の表情を明るく照らす。そんな中、彼のポルシェ993は地面スレスレの低い車高で走り、窓を開けるとガソリンの臭いがツンと鼻をつく。
ドアを閉める時の「カチッ」というマニュアルな音、カーボン素材の独特なインテリアの立体感といい、少し古臭さの残る感じが良い。

運転席でハンドルを握るポルシェ君Ⅱが、ふとした瞬間に見せる物悲しげな雰囲気が哀愁を漂わせている。時計にも服にも全くこだわりはないというが、着古した茶色の革ジャンを見ると、彼の飾り気のない性格が分かるような気もする。彼のポルシェも、華美な高級品というよりも寧ろ「長年の相棒」という言葉がしっくりくる。

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