花より高級車 Vol.2

花より高級車:「ベンツAMG SL65」オーナーが求める極上の女像とは

近年、「若者の車離れ」が叫ばれる中、依然として東京は世界でも有数の高級車オーナーの生息地だ。都内を歩いていると遭遇することもあるが、実は彼らの生態はあまり知られていない。どんな仕事をしていて、どんな生活を送っているのか?

そこで、筆者の私は合コンで知り合った4人の高級車オーナーを通称C4と名付け、高級車ドライブデートを重ねた。その一部始終から、彼ら一人一人のプロファイルを暴き、彼らの正体を解明していきたい。

第1回:育ちの良さは隠せない。持てる男の余裕「ポルシェ911」


ベンツ君:38歳。会社経営(2世)

麻布十番に現れたその男の車を見て、商店街の道脇に停車した高級車オーナーたちが振り返る。「いい車ですね…」と通りがかりにわざわざ窓を開けて声をかけて来る者までいるほどだ。

都内では数台しかないと言われている、ブラックシリーズのAMG SL65。

「クルマ馬鹿って言われても否定しないよ。3歳くらいの時から車のブランド名は全部言えて、6歳の時にはテールランプの光り方でどの車か言い当てられるくらい、物心がついた時から大の車好き。」


飲み会主催者の女の子から聞くには、他にもポルシェを2台、ベンツ、バイパーをそれぞれ1台所有しているとか。さらには神奈川と京都に別荘を数件持っているという資産家だ。

「父から会社を継いで、今は不動産や株、建設など幅広くやってます。その時代の波に乗っかって色々とやってきました。」

身長は180cm以上あるだろうか。昔はよく格闘家に間違えられることもあったとか。一見強面なのだが、ふにゃっとした笑顔が場を和ませる。少し長目の黒髪を横に流し、落ち着いた大人の男の雰囲気を醸し出している。

「俺、あんまりお腹空いてないんだけど、近くに『メゾン・ランドゥメンヌ』っていうクロワッサンが有名なお店があるらしい。行ってみる?」



ハンドルを切る手元には、カルティエのロードスター・クロノグラフが光る。話を聞くと、ベンツ君の友人には会社経営者や芸能関係者が多いという。

「20代半ばにちょうどインターネットが普及してきた頃、mixiで知り合った高級車好きの人たちが開催するオフ会に行くようになった。当時は金も無いし、20代でそんな会に行ってる人はごく少数で、30~50代の人たちが圧倒的に多くてね。必然的に若い者同士で固まって、週末に六本木のクラブに出入りするようになったんだ。」

-そこから人脈を広げていったの?

「そう。その時は六本木の『a-life』(現:『BRAND TOKYO』)がまだオープンしたばかりで、当時は朝でも10人くらいしかフロアに居なかった時代だった。店員と仲良くなってくるとVIPに入れてくれたりするようになって、友達を誘って、その友達が更に友達を誘ってくれて客を増やしていった。客を入れることで代わりにタダ飲みさせてもらってたんだよ。1年で1日2,000人入るクラブに成長したよ。」

-本業をやりながらそんな派手に遊んでたの?すごいエネルギッシュ。

「這いつくばるようにして次の日仕事に行ってた。今考えたらよく出来たと思うよ。若さだね(笑)でもそうやって今に繋がる人脈を作っていったのも事実。」

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ベンツ君38歳 ジュニア、メルセデスのそのモデルのチョイスは本当に妥当。メルセデスは大衆車からF1カーに迄上って来た車だからベンツ君38歳が求めるような「旅館の女将」的なサポート機能が充実していますよね、長時間の運転には「休みませんか?」と車からお声掛けもあるし、クルーズコントロールも完備、又 ボイス機能で色々と探してくれてモニターで表示してくれる機能も然り。車には「車が先か」(駆動感優先、車の方が強い)か「自分が先か」(車の優秀なサポート機能に身を委ねる)感がありますがメルセデスは「自分を労われる」車だと思います。デートで女性を助手席に乗せながら運転時に咄嗟に必要となる情報もボタン1つで表示出来るから搭乗者に負担無く過ごせます。又、SLの90年代モデルは角ばっていて本当にカッコ良かった。バブル期の港区おじさん達がブイブイと乗っていた。現行モデルは丸みと流線型を帯び、近代的である。
2018/04/10 23:347

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