都内のランドマークスポットにイルミネーションが輝き始めた、11月中旬。
青山の『TWO ROOMS GRILL|BAR』に4人の男たちが集結した。彼らに共通していること、それは高級車オーナーであること。
近年、「若者の車離れ」が叫ばれる中、依然として東京は世界でも有数の高級車オーナーの生息地だ。都内を歩いていると遭遇することもあるが、実は彼らの生態はあまり知られていない。
どんな仕事をしていて、どんな生活を送っているのか?
そこで、私は彼らを通称C4と名付け、高級車ドライブデートを重ねた。その一部始終から、彼ら一人一人のプロファイルを暴き、彼らの正体を解明していきたい…
◆
秋晴れの空を見上げると、黄色く色づいた木の葉が太陽の光に透けて、街全体が暖かな雰囲気だ。そんな中、外苑前駅の交差点に彼はエンジン音を鳴らして颯爽と現れた。遠目でもすぐ分かるような鮮やかなレッドだ。
<ポルシェ君:30歳>
都内の大手外資系金融会社勤務。10代半ばまでアメリカで過ごし、帰国後、都内の有名私立大学付属の高校から同大学の経済学部を卒業したインターナショナル男子だ。香港で4年間の駐在を経て、1年程前に日本に戻ってきたという。
その日の彼はRay-Banのサングラス、エンポリオアルマーニの時計、プラダのスニーカーを身に纏い、カジュアルだが清潔感のあるスタイルに好感が持てた。ゴールドジムで鍛え上げた身体は筋肉質で、最近話題の(ソフト)ゴリラ男子を思わせる。
「SHAKE SHACKっていうニューヨーク発祥のバーガーのお店が出来たらしいんだけど、ドライブの後行ってみない?オープンしたばかりだから結構並ぶかもしれないけど。」
助手席に沈み込むように座ると、エンジン音が心臓にまで響くようだ。外苑前駅を後に、六本木方面へ車を走らせた。
-ポルシェ君、若いのにこんな車に乗っててすごいね。元々車は好きなの?
「自動車メーカーに勤めていた父親の影響なのかな。小さい頃から家の車がよく変わってて、ジャガーとかBMW、レクサスとか見ているうちに自然と興味を持ったんだと思う。車は見てるだけでも、楽しい。」
この記事へのコメント
30歳で911のチョイス!華麗です、人馬一体化を楽しまれてどんどん色んな車を乗りこなして頂きたいです。