聖夜は泡で乾杯!ワインのプロ6人が薦める究極のシャンパンはこれだ!

ワインスタイリスト 藤崎聡子さんおすすめ
「ローラン・ペリエ アレクサンドラ ロゼ2004」

ロゼシャンパンのトップブランドが娘の名前を冠した特別な想い

アレクサンドラ ロゼには、メゾンに真の発展をもたらした、当主故ベルナール ドゥ ノナンクール氏の特別な想いが込められている。長女の結婚式で発表されたのが、このプレステージ・ロゼ・シャンパーニュ。

メゾンのスピリット、シャンパーニュ作りの哲学、家族への敬意などが込められた1本。冠にされたアレクサンドラが娘の名と知れば、その想いは説明不要だろう。

「大きなプロジェクトの締めくくりにいただきます。結果がどうであれ、この1本でリセットできるし、次へ突き進む力になってくれるから。飲む時は、絶対ブルゴーニュタイプのグラスで、じっくりたっぷりと。1人で飲むのも私のスタイル、誰かと一緒、ということはしません。シャンパーニュとは優れたワインである、と実感させてくれる凄みがあります。」

ワインジャーナリスト 柳 忠之さんおすすめ
「シャンパーニュ ジェスタン キュヴェ ジェスタン2006」

華美なところが一切ないピュアでストイックな印象が残る

世界から注目されるシャンパーニュのファーストヴィンテージが、今回紹介の2006だ。

この1本の誕生は、柳氏が「シャンパーニュの持つある種の通俗性や快楽主義とは別のベクトルを感じた」と語るように、シャンパーニュの世界に新たな地平を切り拓いたとも評される。造り手ジェスタンは、ビオディナミによる栽培方法の考え方を醸造面にまで発展。飲み手を異次元へと誘う。

「我が国は構造的な問題が山積だし、自分も勝利など実感できずにいるが、それでも究極の泡を…と言われれば、この1本。"見せかけの勝利に浮かれるな!"という声が、グラスの中から聞こえてくる。大晦日、NHK紅白歌合戦で潮騒のメモリーズか天野春子(小泉今日子)が歌う(ことを期待)"潮騒のメモリー"を聞きながら呑みたい。」

ソムリエ 小澤一貴さんおすすめ
「ドン ペリニヨン エノテーク ヴィンテージ1990」

世界最高のワインの魂をグラスに注いで乾杯を

F1グランプリの表彰台でのシャンパンファイトは、戦いに勝利したナポレオンがモエ家のシャンパーニュを掛け合ったのを真似たとも言われる。そのモエ・エ・シャンドン社の最高のシャンパーニュがドン ペリニヨンだ。

“エノテーク”とは、長期熟成版のようなもの。通常7年熟成だが、さらに熟成を続け、醸造最高責任者が許したものだけにエチケットを貼付。まさに別格の味わい。

「2004年秋、私がソムリエ試験に合格したお祝いに、先輩のレストランにディナーに行った際、先輩が“おめでとう”の一言とともに持ってきてくれたのが1990。私にとってまさに勝利の美酒。しかし、成功を収めた後に飲んでいるにも関わらず、この完成度の高い液体を口にすると、自分もこの完成度の高さを見習わなければと再び思ってしまうのです。」

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