2017.01.14
冬真っ最中――。鍋の本格シーズン到来だ。今が旬のふぐは鍋で食べるとよりいっそう滋味が溢れだす。その贅沢さに身も心も温まり、刺し身とはまた違った、プリプリとした食感を楽しむことができるのだ。
そこで「嗚呼、これぞ、ふぐ」と吐息を漏らすほどの実力店3店をご紹介。
今こそふぐ鍋の贅沢な美味であったまろう!
ふぐの実力を思い知るこれぞ、ちり鍋の真骨頂『鴨川』
赤坂見附
冬の味覚の王者といえば“ふぐ”。稀代の美食家北大路魯山人をして「ふぐのうまさというものは、実に断然たるものだ…」とまで言わしめた、その魔味とも言われるふぐの底力を教えてくれるのが、ここ赤坂『鴨川』だ。
創業から半世紀。先代の大菅正孝氏は、古き佳き向島の一流料亭で料理長を務めた技量の持ち主。その名残りは、ふぐと鱧のスリ身を合わせた“金箔新女”やふぐだしで作る“ふぐのだし巻卵”などコースを彩る趣向を凝らした前菜の数々からも伺える。
とはいえ、主役はもちろんとらふぐ。築地を中心に、本場下関や大分からもマルで仕入れているそれは、「ウチは天然とらふぐのシロのみ。2㎏前後のものと決めています」。こう、きっぱりと語るのは、開店当初から先代をサポートしてきた女将の大菅孝子さん。自身もふぐ調理の免許を取得し、父君亡きあとは、女将稼業を続けるかたわら厨房に立ち、自らふぐを捌いている女料理人でもある。
捌いたふぐは、2〜3日寝かして程良く水分を抜き、旨みをしっかり熟成させてから客に出す。ややぼってりと厚めに引いたふぐ刺しは、淡麗にして雅味豊か。噛みしめるほどにジワジワと深い余韻が味蕾の奥底にまでしみわたるよう。何もつけずとも、十分に旨い。これぞ天然のとらふぐならではの底力というべきだろう。
だが、その真骨頂は、むしろ鍋にこそある、と実感するのが、同店の“ふぐちり鍋”だ。まずは、しゃぶしゃぶで小気味よいふぐの食感を楽しんだ後は、いよいよ真打ちの登場である。
唇、カマなど部位別に姿造りの様相で運ばれてくるそれはカットも大胆。これらをじっくりと煮込むうち、骨やアラから引き出されるエキスは、淡味でありながら濃密。この骨と身の際からにじみ出る玄妙なる味わいこそが、ふぐのふぐたる由縁。
試しにまずはひとつポン酢ではなく塩で味わってみてほしい。ちり鍋は、雑炊の前哨戦などとは言わせぬふぐの醍醐味を味わえるはずだ。
この記事で紹介したお店
赤坂鴨川
おすすめ記事
2016.12.06
抗えない冬最強の誘い文句「おい、鍋行くぞ」で連れて行きたい名店3選
- PR
2023.11.29
マセラティ試乗体験レポート
900万円台でマセラティを購入できるという奇跡!新型SUV「グレカーレ」を東カレがおすすめしたいワケ
2016.04.23
食べログ3.3点以下でも旨い店!
食べログ3.3点以下なのに絶好調に旨い! ツウにはたまらない変わり麺5選
2018.07.07
昼の六本木で暇になったらここ!港区女子が行き交うテラスで人間観察が面白い!
- PR
2023.11.28
港区の人気店が提案するマリアージュに感動!クラフトジン「季の美」に合う珠玉の3品
2018.09.17
東京駅でしか買えない手土産の新定番!ザクザク木の実の食感がたまらない贅沢お菓子がコレ!
2017.10.06
明日からの連休の家飲みがいきなり豪華になる"最強おつまみ"9選
2018.03.18
女子が絶対好きなやつ!クリームたっぷりのクレープをほおばろう!
- PR
2023.11.30
Editor's Choice~gourmet~
とろ~りさっぱり濃厚卵が超映える!グルメ好きも驚く新感覚ヘルシーフード“エッグル”を知ってる?
2016.08.13
まだ間に合う!新宿駅で今日買える、和洋別の人気帰省お土産ランキングベスト5!
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2023.11.18
あなたとのDistance
大親友の彼氏と結婚した女。「略奪したわけじゃない」と言い訳しつつも、合わせる顔がなく…
2023.11.19
Editor's Choice~life style~
イタリアの高級家具ブランドが日本に初上陸!唯一無二なデザイン性が魅力
2023.11.14
Editor's Choice~fashion~
ヴァン クリーフ&アーペルの新作ジュエリー「フルーレット」4選!優美なダイヤモンド“花冠”に注目
2023.11.16
Editor's Choice~beauty~
衣替えをするように、香水も冬用にチェンジ!寒い時期に使いたい新作フレグランス3選
2023.11.17
大人の週末ToDoリスト
虎ノ門のライトアートイベントから酒屋角打ちフェスまで。今週末サクッといけるイベント3選
この記事へのコメント