ウイスキー大好き著名人4人が熱く語る「ウイスキーのすすめ」

谷尻 誠(建築家)

“ウイスキーを深く学び未来のスタンダードのヒントに”/谷尻 誠(建築家)

神楽坂の本多横丁に佇む『Bar Fingal』。ウイスキー通には有名なバーだ。そこに現れたのは谷尻誠さん。数々の名作を生み出してきた気鋭の建築家だ。

「〝夜のパトロール〟と称して毎晩のように酒場に訪れていますが、最近は健康のことも考えて、糖質の多いビールよりもウイスキーを嗜むようになりました」。

この日選んだのは『ラフロイグ』。強めの炭酸で割ってハイボールとして飲むのが定番のようだ。

THE CASK of HAKUSHU。サントリーの限定ウイスキー

ところで谷尻さんといえば、常に新しい発想で建築の未来を提案してきた人物。もっと尖った酒を好むかと思いきや、意外にも王道ともいえるウイスキーを選ぶ。その理由とは……。

「王道を深く知ることで、それがなぜ人を惹きつけるのか、その概念を学ぶことができます。建築において、真新しさだけでなく、未来のスタンダードになりうる価値観を提案したい僕にとって、ウイスキーは格好の教材でもあるんです」。

カウンターでは店主・谷嶋氏のウイスキー講座が聞ける

■プロフィール
谷尻 誠 1974年、広島生まれ。2000年に「SUPPOSE DESIGN OFFICE」設立。以来、柔軟な発想をもとに住宅から店舗、展示会場など様々な領域で設計・建築を手掛ける。国内外のデザインアワードでの受賞も多数。今、最も注目されている建築家のひとり。

※こちらの店舗は、現在閉店しております。

中原慎一郎(ランドスケーププロダクツ代表)

“各地にある行きつけでちびちび飲んでいます”/中原慎一郎(ランドスケーププロダクツ代表)

「鹿児島出身なので、元々は焼酎派でした」と語る中原慎一郎さんがウイスキーに目覚めたのは、30代の後半。仕事で出かけたイギリスで飲んだシングルモルトウイスキーがきっかけだった。

「会社の飲み会で社長の僕がずっといると、みんなが気を遣うじゃないですか。だから早めに抜けて、ひとりでゆっくりウイスキーを呑むことが多いですね」

持ち込んだ米西海岸の2本。右が人が造る焼酎「熊の怒号」。左がオーガニックウイスキーの「SLOW HAND」(非売品)

ウイスキーを愛でる空間として中原さんが気に入っているのは、トッド スナイダーの世界初の旗艦店『TODD SNYDER TOWNHOUSE』だ。

それもそのはず、「OLD TOWNE BAR」というウイスキーバーをはじめ、店舗の内装は中原さんが手がけたからだ。

「トッドもウイスキーが大好きで、男がウイスキーをたしなむことに思い入れがあるんです。素材選びなどで彼がこだわる世界観を表現できたと思います。

自分が関わった空間で呑む一杯。最高の贅沢だ。

内装のポイントはリンジー・アデルマン作の照明

■プロフィール
中原慎一郎 1971年、鹿児島県生まれ。ランドスケーププロダクツ代表。オリジナル家具等を扱う『Playmountain』、カフェ『Tas Yard』、コーヒースタンド『BE A GOOD NEIGHBORCOFFEE KIOSK』、子供のためのレーベル『CHIGO』、ギャラリースペース『CURATOR’S CUBE』を展開。また住宅・店舗のデザイン業務、イベントプロデュース/ブランドディレクションを手がける。

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