美食家著名人7人に聞いた!格段に酒を旨くするツマミを出す店はここだ

君嶋哲至 横浜君嶋屋代表取締役。1960年、神奈川県横浜市生まれ。明治25年創業の酒販店4代目で、直輸入ワイン、日本酒、焼酎を扱う。多忙な本業の傍らバンド活動も

君嶋哲至が昼からまどろむ
『三吉橋 小嶋屋』のそばがき

阪東橋

横浜市営地下鉄・阪東橋駅下車、商店街を三吉演芸場を横目に通りすぎ、中村川を渡って右に見えるは、『三吉橋 小嶋屋』。君嶋哲至さん、ご指定のそば屋である。

「や、いらっしゃい」

調理場の奥から顔を出した店主の伴野浩幸さんは、中学・高校の同級生。当時はそんなに親しくなかったな、と頷き合うものの、共に家業を継ぎ、それぞれが仕事に打ち込む中で酒、食という接点が線になり面になり、今や互いが欠かせない仲となった。

左.そばがきはボリュームたっぷり 右.昇龍蓬莱 特別純米 無濾過生原酒

「数十年前、彼が『翁』の高橋邦弘さんに指導を受けた頃はまだ、そばつゆの詰めが甘くてねぇ」

からかうように君嶋さん、それに笑いながら伴野さんが返す。

「ホントに容赦ないんですよ、この男は。今や、偉いさんだし」

ほどなく運ばれてきたのは君嶋さんいち押しの、ホタルイカの沖漬け。「これは日本酒しか、合わない食材」と力説しながら、昇龍蓬莱をくいっといく。

「そばがきも、いいんですよ。今日は松の司と合わせましょう」

二人に漂う安定と信頼の空気感は年月の賜。酒と肴、のように。

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