2015.10.31
眠庵出身の若き店主が住宅街に開いた隠れ家『ら すとらあだ』
中野坂上駅から徒歩3分。とはいえ、住宅街に潜むこの店を見つけるのは、なかなか至難の業である。看板もなく、外観は普通の民家。ガラス窓から店内を覗き見て、やっと蕎麦屋とわかるほど。まさに隠れ家なのだ。
が、わざわざ探し尋ねるだけの価値は十分。店主の日比谷吉弘氏が、日々、自らの手で挽き打つ蕎麦は、粉の自然な風味を生かした荒挽きタイプ。
常時産地別に2~3種の蕎麦を打ち分けている。やや太めの麺をよく見れば無数のホシがとび、かみしめるうちに口中にあふれる穀物感に陶然となる。素朴ながらも、逞しい味わいだ。
さらに、見逃せないのが日本酒。メニューはないが、好みを言えばご主人が、常温、冷酒、お燗用と、計28種の中から、ピタリの一本を勧めてくれる。蕎麦屋酒を楽しむには格好の一軒だ。
肴も、定番だし巻卵をはじめ、枝豆のひたし豆にきんぴらなど、簡素ながらも、手作り感のある逸品揃い。このきんぴらもペペロンチーノ風に仕上げるなどさりげないひと手間に店主センスが光る。
出来たてほやほや蕎麦前も試行錯誤『蕎楽亭 もがみ』
2012年8月31日、神楽坂にオープンした『蕎楽亭 もがみ』。手打ち蕎麦を披露するのは、店主の最上はるかさんだ。店名からも察しがつくように、彼女の修業先は、あのミシュランの星を持つ名店『蕎楽亭』。
なんと修業に入ったのは、「大学3年、20歳の時」だそうで、アルバイトで採用され、そのまま弟子入り。もともと自分の店を持つことが夢だった最上さん。「それなら蕎麦職人を目指そうと思った」という女丈夫だ。
それから、石の上にも!?5年半。ようやく待望の自分の城を持つことに。ゆったりとしたカウンター席を設けたのも、修業先を倣ってのこと。品数はそれほど多くないが、日本酒も肴も、呑んべえ好みの気の利いた味が揃っている。
たとえばかけだしをベースに作る、煮ゆば玉子とじ。たっぷりのだしとトロトロの湯葉が舌に優しい一品だ。日本酒は、常時8種ほどが揃う。
また、渋いベージュがかった微粉の蕎麦はやや細め。女性らしいたおやかさと喉越しの良さが微笑ましい。
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。
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