四川料理の開祖・陳ファミリーが勢ぞろい!ウマ辛遺伝子の逸品5選

安川哲二氏の弟子 『蜀彩』の料理人・村岡拓哉氏

単なる刺激ではない、四川料理に対する愛情と敬意『蜀彩』 "成都式汁無し坦々麺"

四川料理の祖・陳建民のお弟子さん、安川哲二氏が開いた『龍の子』で腕を磨いたのが、四川料理好きに話題の店『蜀彩』の村岡拓哉氏。

料理人としてのスタートは決して早かったとは言えないが、その“種”が心のなかに芽生えたのは、わりに早期であった。子供の頃、親に連れられて行った四川料理店で、はじめて雲白肉に出合ったときの感動を今でも忘れることはないという。

「昔からおつかいで買いものに行くことが多かったから、どんな食材を使っているかというのがなんとなくわかったんです。どこでも手に入るような普通の豚肉を、こんな美味しい料理にできるのかと。子供心にすごく感激したのを覚えています」

遅咲きを承知で25歳からのスタートを決意できたのは、やはり一生をかける覚悟あってのことだ。30を目前にして原宿『龍の子』に入店、その後、本場の空気を肌で感じるために四川省へと渡った。

やがて独立し、世田谷区・経堂に自身の店『蜀彩』を構えたのは2011年10月のこと。胸のなかで大切に育ててきた“種”がこうして花開き、四川料理好きには要注目の人気店となっている。

村岡氏の原動力は、単なる“刺激”ではなく、四川料理に対する愛情と敬意。料理はときとして、作り手以上に雄弁だ。

こちらがその自慢の逸品、成都式汁無し坦々麺。今では誰もが愛するこの料理、やはり本物の味わいは格別である。
本場四川に伝わる味を村岡氏が独自にアレンジしたその坦々麺は、圧倒的に奥の深い味わいで、いくらでも後を引く旨さである。

いかがだったであろうか。実はかなりの短期間でこれだけ日本の食文化に根をはることに成功した「四川料理」は、陳ファミリーの偉大な功績無くしては語れないものだ。本物の味わいを楽しみたいなら、是非今日紹介した店舗に足を運んでみて欲しい。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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