“基地”は至る所に用意しよう!一人飲みでもバッチりはまる、素敵なカウンターレストラン3選

シェフとゲストの目線が合うように設計されたカウンター。80cmの高さは高級店のテーブルと同じ

“見せる”ことで言葉より料理を語る
『ロッシ』

麹町

店のオープンは2011年夏。『フェリチタ』で活躍した岡谷文雄シェフが『ロッシ』の看板を掲げて再始動した店である。

店内はどこか酒場的な、艶っぽさのある雰囲気をイメージして造られた。ゆえにカウンターは不可欠。なぜなら「コミュニケーションは重要、でも言葉は全てじゃない。カウンターは“見せる”ことで言葉より料理を語る」からだと言う。

鯵とアボカドの冷製パスタ。梨を入れたアボカドのソースは、レモンの酸味も加わり爽やか

※メニューは時期によって変動あり

かくしてクロスは無し、ダークウッドを基調とした空間の中心にカウンターを据えた『ロッシ』の骨格ができた。

ラフな空間ながら、供する料理をコース中心としたのは、一定の皿数と時間を経て感じ合える作り手と食べ手の想いがあるから。加えて全体で高いコストパフォーマンスが保てるというのが狙いだ。

ワインにも造詣が深く、「安いワインは置かない」という姿勢だ。だが値付けは極力抑え、料理に合わせたグラスのデギュスタシオンを用意するなどワイン好きを楽しませる気満々だ。

アサリとツブ貝のリゾット。バターやチーズは使わず、貝の持つ旨みと塩気で味を決める

空間は「ラフに寛いで」と語りかけるが、イコール「何でもご自由に」ではない。熟練の料理人の主張と美学でビシッと攻めてくる。

いいなあ。だってレストランはそもそも、そんな空気を感じに行く場所なのだから。

塩とアンチョビで甘みを引き出した焼き茄子のスープ。炙り松茸添え。写真は全てコースの一例

「産地より造り手」で選んだワインは約900本。レアアイテムのバックヴィンテージも豊富に揃う

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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