表紙カレンダー Vol.3

竹野内豊は外食がお好き!? 謎な男の私生活に迫る

そう言ったあと、“実際のところ、どうなんですか?”と既婚者であるマネージャーに話をふる竹野内さん。そして楽しそうにその話に耳を傾ける。

「家族の話題はひとりで語れるようなことじゃないですから、色んな方の話を興味深く聞いています。でも聞くにつれ、言語を超えた存在だと思いますね。今回の映画でも、家族とは何かを言葉ではっきり語っているわけじゃありません。ただ観終わったあとに、理想の家族像みたいなものが心のなかに余韻として残るんじゃないかな。それは、観る人それぞれにとっての家族のカタチ。そんなことをラストシーンから感じていただけたら嬉しいですね」

家族観のみならず、そのプライベートがあまりにも謎な竹野内さん。普段はどのような食生活をしているのだろう。

「普通のレストランの普通の席にいますよ。僕はそんなにいいお店じゃなくていいですね。好きなのは、おじいちゃんがひとりで頑張っているような定食屋で、洒落てはないけど実は味はめちゃくちゃ旨いというようなところ。そんな店を見つけたら通ってしまいます」

趣味のクルマとバイクについても、“食”が絡むとさらに楽しみが増すとも話す。

「例えばクルマで2時間くらいの距離にあって、“あそこの蕎麦は旨いよ!”という話を聞いたら行ってしまいますね。何も目的もなくドライブするよりその方が楽しいですし、実際に時間をかけて到着してから食べる一品には、東京で食べるのとは違った特別な味わいがあります。地方ロケで江口洋介さんと居酒屋で飲んだのもいい思い出。撮影の空き時間に釣ってきた魚を江口さんの顔見知りの店ですぐにさばいてもらったんです。そのときのキスの天ぷらは本当に美味しかったです」

そのふたりが街場の店で酒を交わしている風景は、まるでドラマの一場面のように豪華! でも本人はいたって飾り気がなく、好きな食べ物も身近な人が教える素朴なものを好むよう。

そう素顔の竹野内さんを目の当たりにすると、その人柄は自然体で穏やか。飾らぬ性格は、“役者”竹野内豊のチカラのひとつなのだろう。リアルな普通さと、静かななかにある熱いもの。それこそ、いまの竹野内さんだから表現できるものなのかもしれない。

© 映画『at Home』製作委員会

他人同士の5人が教える本当の家族の温かさ

本多孝好の小説『at Homeアットホーム』が原作。泥棒の父と結婚詐欺師の母、偽造職人の長男、その内情を知る小中学生の長女と次男からなる偽造家族を描いている。監督は蝶野博氏。8月22日(土)全国公開。

■ プロフィール
たけのうち ゆたか 1971 年、東京都生まれ。モデルを経て、1994 年にドラマ『ボクの就職』で俳優デビュー。その後『ロングバケーション』『ビーチボーイズ』といった高視聴率ドラマへの出演が続き人気を不動のものに。2011年公開の『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』では第54 回ブルーリボン主演男優賞を受賞している。

■衣装
[1ページ]ニット¥75,000、パンツ¥114,000、シューズ¥110,000
[2ページ]ニット¥103,000、パンツ¥86,000〈すべてグッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス TEL0120-88-1921〉

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