今回、紹介する店は銀座でも知る人ぞ知る、間口の狭い店である。 行きたいならば常連に導かれるのが望ましい。
料理も接客も上質であることは言うまでもない。閉じていれば手強い扉も、開いてみれば奥には楽園が広がっている。
木造3階建てで半世紀以上、この和食店が守る大切なもの『むとう』
見慣れた景色が変っていくのは寂しいものである。『むとう』は昭和28年(1953)の創業以来、数寄屋通りの一角を占め、仕舞た屋風の店構えは街の風景の一部を成してきた。池波正太郎や吉行淳之介など、昭和の作家が愛した銀座。
この街にはきら星のごとき名店がひしめいているが、古き良き時代の風......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
コメントはまだありません。