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  • 30周年を迎えた人気No.1のニューワールドワイン

    葡萄栽培責任者 ジム・ホワイト氏、「クラウディー ベイ」の魅力を語る

    創立30周年を迎えたクラウディー ベイ。ワインジャーナリストの柳忠之氏が栽培責任者のジム・ホワイト氏に、マールボロとクラウディー ベイについて聞いてきた!

    ジム・ホワイト氏 クラウディー ベイ葡萄栽培責任者

    メルボルン大学で農学と葡萄栽培学を修め、オーストラリア各地で経験を積んだ後、タスマン海を越えてマールボロの地へ。趣味はダイビングやキノコ狩りなどアクティブで、来日時には必ず合羽橋へ寄るほど、料理もプロ級

    —— クラウディー ベイといえばソーヴィニヨン・ブランですが、この品種で成功した理由は何ですか?

    「ずばり、気候と土壌がソーヴィニヨン・ブランの栽培に適していたからです。マールボロの気候は冷涼で、ブドウはゆっくりと熟します。そのおかげでソーヴィニヨン・ブランにとって大切なアロマが、ブドウの中にたっぷりと蓄積されます。

    次に日照時間が長いこと。寒過ぎるとブドウはよく熟さず、青っぽい香りが強く出がちですが、ここはブドウの生育期に雨がほとんど降らないので、果実の風味が豊かに出ます。

    最後に水はけのよい土壌ですね。沖積土壌の土地には河川が運んできた小石がたくさん交じっていて、水はけがよく、痩せています。ソーヴィニヨン・ブランは樹勢の強い品種なので、肥えた土地だと枝葉にばかり栄養が回り、質の高いブドウになりません。

    これが痩せた土地になると、ブドウの根は土の深いところまで伸び、自ら水分や養分を取りに行くので、バランスのとれたブドウを実らせます。

    それからもうひとつ、世界中でシャルドネが栽培され、みんながそろそろシャルドネに飽きてきた時期でした。そうした中で世界トップレベルのソーヴィニヨン・ブランを生み出せたことも、成功した理由のひとつかもしれません」

    —— ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランを表現するのに「PUNGENT」という言葉があります。これは具体的にどういう意味ですか?

    「もとは刺激的という意味ですが、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランにこの言葉が使われると、香り豊かで口当たりがフルーティなことを意味します。例えばフランスのロワール地方で造られるソーヴィニヨン・ブランは閉じ気味で、こちらから香りを探しに行かなければなりません。

    一方、私たちのソーヴィニヨン・ブランはもっとオープンで、自ら香りを発散してくれます。とくにクラウディー ベイではピーチやパッションフルーツ、それにグアバなど、熟れた果実の香りを大切にしています」

    来日に合わせジム・ホワイト氏によるワインテイスティングセミナーも開催

    フードフレンドリーなクラウディー ベイのワイン

    —— このところ、ピノ・ノワールから造られた赤ワインの人気も高いですね。

    「今一番力を入れているブドウ品種がピノ・ノワールです。クラウディー ベイにとってピノ・ノワールの初ヴィンテージは94年ですが、当初はスパークリングワインに適したクローン(ブドウの系統)をソーヴィニヨン・ブランと同じ土壌に植えていたので、満足のいく赤ワインができませんでした。

    今は赤ワインとして優良なクローンを、ピノ・ノワールに向いた粘土質の強い土壌で栽培しているので、10年前のワインと比べると、格段に質が向上しているはずです。樹齢が高くなるにつれストラクチャーが強まり、凝縮感溢れるワインになります。

    私たちのピノ・ノワールはソーヴィニヨン・ブランと同じように、果実の香りが豊かに広がり、シルキーな舌触り。現在、ピノ・ノワール専用の醸造施設を建設中で、これが完成すれば、ピノ・ノワールの品質はさらに上がると思います。ぜひ、期待してください!」

    右からクラウディー ベイの金看板ともいうべき『ソーヴィニヨン・ブラン』のほか、同じソーヴィニヨン・ブランでも樽発酵・長期熟成を施し、複雑味を増した『テ・ココ』。背骨が1 本、しっかり通った『シャルドネ』。そして栽培法を見直し、専用の醸造施設の導入などでひと皮剥けた『ピノ・ノワール』

    —— 地元ではクラウディー ベイのワインをどのように楽しんでいますか?

    「マールボロには2万人の人口がありますが、レストランの数は数えるほど。その代わり、大自然に囲まれています。山に行って鹿を撃ち、川に行って魚を釣り、海に行って魚介類をとりに行く。このような食材探しの冒険を『フォラージュ』と呼び、週末に楽しんでいます。

    とくにクラウディー ベイのソーヴィニヨン・ブランはシーフードと抜群のコンビネーションです。生牡蛎はよくスパークリングワインに合うといわれますが、フレッシュな生牡蛎の塩味がソーヴィニヨン・ブランのミネラル感とマッチし、とてもよい調和を生み出します。

    ワイナリーからすぐの入江で採れる、殻の色がグリーンをしたムール貝ともばっちり。ソーヴィニヨン・ブランと合わせる料理はあまり手をかけず、生のままや茹でただけなど、シンプルな調理法がおすすめですね。

    ピノ・ノワールに鹿肉を合わせると、これがもうたまりません。またニュージーランドといえばラム。ゆっくり遠火でローストして、中まであまり火を通さないように。クラウディー ベイのワインはどれも、料理と合わせてこそ真価を発揮します」

    『Kia OraSTEAK&GRILL』は、現在閉店しております。

    「クラウディー ベイ」と美食のマリアージュは このレストランで

    クラウディー ベイのワインは、東京を代表するインターナショナルダイニング『TWO ROOMS GRILL | BAR』(港区北青山3-11-7 AO ビル5F TEL:03-3498-0002)や、今年新規オープンしたニュージーランドグリル『Kia OraSTEAK&GRILL』(港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留46F TEL:03-6686-9991)などのお店で楽しめる。ムール貝やグリルしたラムとのマッチングが絶妙で、くいくいとワインも進む(写真は『Kia Ora STEAK&GRILL』)。

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