洋酒メーカー勤務女性が語る、酒と女と男 Vol.3

貴方の性格がオーダーに出ている! お酒占い2015

まず「ビール」を頼む人は、二杯目に人格が表れる。同じくビールが続くと、「ツマラナイ人」の烙印が押されるかも。

初夏のバーで男性と待ち合わせをしたときのこと。さて、彼は一杯目に何を頼むか。その第一声にいつも注目してしまう。

「ビールください」は悪くない。つられて私も、と続くこともある。馴染みのあるお酒は、気分を落ち着けるのによいもの。ただ二杯目以降もビールが続くと、つまらない人かも、と想像してしまう。二杯目のビールはカクテルのチェーサーにするくらいの遊び心があったほうがいい。

王道マティーニ。頼むだけで男っぷりは上がるが、飲みなれていないと逆に下がる。諸刃のカクテル。

「モヒート」を選ぶ男性も、そのカクテルの見た目どおり、爽やかな印象につながる。こだわっているけど、こだわり過ぎてないバランス感。

個人的には一番好きなのは王道「マティーニ」を頼む男性だ。「グレイグースのマティーニをヴェルモットのリンスで」まで言ってもらえたら最高である。男性の色気をぐっと感じてしまう。もちろん飲みなれていることが、前提ではあるのだけれど。

「ハイボールください」ではなく、きちんとウイスキーの銘柄を指定する。それだけで貴方を見る目が変わります。

ではがっかりしてしまうパターン。これは「ハイボールください」という台詞につきる。ウイスキーのソーダ割りであるハイボールは、圧倒的な市民権を得ているカクテルだけに、銘柄指定がないと、ただ流行に乗ったこだわりのない人と思われかねない。

やはりお気に入りのウイスキーを指名して、ハイボールをオーダーしてほしい。ピートの効いたスコッチを頼む人ならちょっとクセがある面白そうな人かなと夢想する。バーボンは音楽好きなイメージだ。ニュートラルにみせたいなら「デュワーズ」のようなスタンダードスコッチがいいだろう。いずれにしても銘柄をいうことでなにかしらの個性をみせることができる。

同じハイボールでも、「デュワーズをコウベハイボールで」と頼むだけで、その人の懐の深さを感じさせてしまう。

ただ、ひとつ「ハイボール」というだけでも、こだわりを見せられるオーダーがある。「コウベハイボール」というスタイルだ。

コウベハイボールは神戸発祥のハイボール。氷を入れずに、ボトルとソーダを冷やし、冷たいグラスに注ぐものだ。氷が入らないので薄まらず、最後までウイスキーの味わいが楽しめる。ウイスキーへのこだわりを見せつつも、ソーダ割りの爽快さを感じられるカクテルだ。

ここでも銘柄指定をして「デュワーズをコウベハイボールで」と言ってくれたら、また素敵な夜になりそうだ。

コウベハイボールを味わえるお店
フリーマンズ スポーティング クラブ
神宮前5-46-4
t.03-6805-0494

神戸でコウベハイボールを楽しむお店
SLOPPY JOE
神戸市中央区下山手通2-16-2 サンビル2F
t.078-391-7810

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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