実践形式で学べる! いますぐ役立つテーブルマナー講座とは?

curated by
船山 壮太

生徒は着席し、大林先生が見回りながら、気になる点を指摘。先生が近くに来ると緊張します!

テーブルマナー。ちゃんと教わったことがない人は多いのではないでしょうか。かくいう私も、中学生時代の家庭科で教わったのが最後。一般的なテーブルマナーは身に付けているつもりですが、いつも頭のどこかで「大丈夫かな?」と不安を抱いていました。乾杯のとき、グラスを当てるべきか当てないべきか、とか。

そんな折、恵比寿のレストラン『メゾン・プルミエール』で行われるテーブルマナー講座のお誘いが! これは、男っぷりをアゲるためにも是非参加せねば!と行ってきました。

講師は、映画監督・大林宣彦氏の娘であり、映画監督・映画感想家、そしてフランス料理+プロトコール(国際儀礼)の『西洋食作法と美食の教室』主宰の大林千茱萸さん。まず、この大林先生の経歴がすさまじく、これだけで映画になりそう(笑)。3歳から映画館に通い、以降年間300本の映画を観たそうで、10歳で映画の「キネマ旬報」に感想文を投稿、11歳で父である大林監督の映画の原案を担当。

非凡すぎる才能は映画界に留まらず、料理人、マナー講師としても活躍。世界各国の王室及び公式晩餐会で用いられている国際儀礼(プロトコール)という食事の作法を世に広める活動をしているそうです。

一皿目が大皿に乗ったカルパッチョ。あなたならどう取り分ける? スプーンとフォークの正しい使い方わかりますか?

今回はそのプロトコールの手ほどきを教えていただきました(全3回のうちの1回目に参加。残り2回はこれから)。参加者は私以外、全員女性。今回のテーマは「大切なディナーにお招きされたら」。30歳も過ぎると、接待や商談など、オフィシャルなディナーシーンが増えますからね。

講座は実際にレストランを訪れたという想定で行われます。座るときのマナーからはじまり、乾杯の意味、カトラリーの扱い方、ナプキンの正しい使い方等々。実際に、食事が出てくる。食べようとする。「はい!ちょっと待った」と大林先生の指摘が入る。といった具合で会は進んでいきます。私も食事中にさまざまな指摘を受けましたが、自分では認識できていないクセだったので、本当に助かりました。と同時に、マナーの背景にあるエピソードも教えてくれます。これがまた面白い!

「イスに座るのは左側から。それは武士の時代の名残」
「昔はテーブルクロスがナプキンだった」
「ナイフの歯を外に向けてはいけない理由」
「失礼な振る舞いを見たときの最適な対応とは?」

など、背景をしっかり頭に入れることで、付け焼き刃ではなく、理論に裏付けされたマナーを身につけることができるのです。

メインは「鴨のロースト 季節の野菜とともに 柑橘フルーツのソースで」。鴨とオレンジは最高の相性

前菜、スープ、お肉、デザートとしっかり料理を堪能しつつ、マナーを学びつつ。最初は緊張気味だった生徒さんたちも、会が進むにつれて徐々に打ち解けていき、ここぞとばかりに積極的に先生に質問をしていました。

大人になるほど、マナーって聞けないもの。ましてや、自分が間違っていても、指摘されるケースは少ないでしょう。大人になった段階で一度、こういったマナーを身に付けておくと、どんな習い事よりも役に立つと思いました。講座を受けて以降、少しだけレストランでの振る舞いに自信が付いた気がします。

第2回は6/30(火)に開催されるので、気になる方は下記のHPから連絡を! また今後も、1レッスン3回の開講が予定されているそう。今回は間に合わない方も、引き続き情報をチェックしてみてください。

メゾン・プルミエール
http://maison-premiere.tokyo/

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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