Under30女子のマウンティングレストランバトル Vol.2

小娘のマウンティングレストラン! 和食編

前回のUnder30女子が女子会でマウンティングできるフレンチとは? に引き続き、女子会の攻防戦の様子を。前回の様子を遡りながら読むと、より楽しめるかと思います。

【今宵のメンバー】

理沙(保険会社一般職・広告代理店勤務の彼と婚約中)
由美(メガバンク営業職・地元の彼と遠距離恋愛中)
麻奈(化粧品会社営業・IT企業社長と訳あり交際中)
絵理(外資系投資運用会社秘書・交際は秘密の箱入り娘)

全員大学の同級生であり、27歳だ。私の心の声と共に、その夜の戦いの様子を振り返ろう。

小娘、日本酒を嗜み始める


麻奈:最近、日本酒が美味しく感じられるようになってきたの。だからデートでも和食や鮨が増えた気がする。最近のヒット和食は赤坂の『詠月』。高級店よりも小料理屋さん的な雰囲気が親しみやすいし、とにかく日本酒のこだわりが凄いの。鮨は『三谷』や『すし匠』が感動したけど、予約が難しいから最近は西麻布に注目。

由美:麻奈ちゃんの彼、もう42歳だっけ? 結婚する気ないのかな? まぁ、若い彼女としっとり和食なんて最高に幸せだろうね。

理沙:そうだよ。もう3年も付き合ってるなら結婚の話とかありそうなのに。のんびりしてたら浮気されちゃうよ?

絵理の心の声:(たしかに『詠月』は年月を重ねたカップルのデートには落ち着きがあってぴったり。お隣のクラブから漏れるBGMもご愛嬌。というか由美、爆弾投げすぎ。理沙も先程のお返しか言葉の節々に棘を感じるんだけど……。そもそも既に浮気だよ。後で麻奈のフォローしなきゃダメかな。)

ハイセンスな渋谷の居酒屋が気になる


由美:西麻布のお鮨だと『鮨なかむら』。私は上司と行ったんだけど、つまみはどれも手間が掛けられていて日本酒がとまらなくなるの。会社から近いしお気に入り。あと最近良かったのは、会社の先輩に連れて行ってもらった渋谷『高太郎』。アクセスもいいし、渋谷とは思えない落ち着いた空間で日本酒ラインナップも多かったよ。看板メニューの燻製卵ポテトサラダやメンチカツは思い出したら食べたくなってきた!

麻奈:会社近くで上司と2人鮨なんて毎回違う人とデートしてる由美は見つかったらマズイんじゃないの? 私なら絶対無理!

由美:見つかったことないし、見つかっても彼じゃないもん。大丈夫だよ。

絵理の心の声:(何だかカウンターパンチを見てるかのようなやり取り……。たぶん由美じゃないとかわせないな。渋谷に最近足を運ばないけど、名前だけは知っていた『高太郎』、今度行ってみようかな。)

こちらが、燻玉ポテトサラダ。玉子を崩して豪快に混ぜ合わせると未知の味が誕生!

ビジュアルで楽しめたり、堅苦しくない割烹が人気


理沙:エンタメ性が高くて好きなのは銀座『六雁』や神保町『傳』(※現在移転しております)。どちらも枠に囚われない独自のスタイルで、味だけでなく五感を刺激するライブ感や遊び心に富んだ演出があって、楽しい。『六雁』のお野菜コースは、ビジュアルも綺麗でヘルシー。『傳』は食材の組み合わせが斬新だし、堅苦しくないから初デートでも楽しめると思う。どちらのお店も彼の友人カップルと4人で行ったけど、個室があって落ち着けて良かったな。正統派和食は、まだ少し緊張しちゃうんだよね。

由美:外人ウケ良さそうだよね。

麻奈:和食にエンターテイメント性ね……。あっ、彼から電話だ。

意味深な言葉を残し、彼からの電話に席を外す麻奈。隣の由美もありきたりの言葉を返すもマイペースにメニューとにらめっこを始める。

絵理の心の声:(婚約した彼の話なんてどうでもよいのか……? 理沙の言うことも一理あるよね。味への理解も難しい和食だから、受け入れやすい独自性や肩肘張らない空気感という点は重要なのかも。でも、私は正統派和食のピンと張りつめた独特の空気感の方が好き。)


①落ち着きのある上質空間、②予約困難、③五感で楽しむエンターテイメント性という3つが、Under30女子の日本酒を楽しめるマウンティングレストランのようだ。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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