編集・鮓谷の東京“コスパ”カレンダー Vol.6

蕎麦マニアの東カレ編集部員が12年間秘密にしていた蕎麦屋

curated by
鮓谷 裕美子

ダッタン蕎麦・小盛り350円、大根鬼おろし50円×2、いつもはとろろ100円ですが、今日は売り切れていたので納豆100円。〆て550円! あああ、いますぐ食べたい@25時の編集部

うどんは何十年も食べていません。蕎麦です。蕎麦が食べたいのです。啜れば喉の奥までキンッキンに冷たい麺を、ごくごく飲みたいわけです。

1000円以下の蕎麦を探求し続けて、12年。そろそろ蕎麦リエール(蕎麦のソムリエール的な)になれそうな鮓谷です。

旨い蕎麦屋は、ゴマンとありますがわたくしが追求するのは、「1000円以下」、「無料・有料含めたトッピングの豊富さ」、「冷たい十割蕎麦」、この3つの条件に当てはまる蕎麦です(今ではジャンクですが、13年前アメリカへ留学したとき、マクロビにハマり十割蕎麦の求道が始まりました)。

そしてこの条件に当てはまり、かつ語るべきことが多い自分史上No.1蕎麦屋(暫定)、それが、いまから初めてご紹介する京橋の『京橋 恵み屋』なのです。やっぱりひとりで通うお店は、ひとりで通うからこそ誰にも言わずに過ぎてしまうもの。でも12年間、誰にも大好きな蕎麦屋の話をしていなかったなんて!

溢れ出る蕎麦愛、垂れ流しの食欲のため、今回も相当長いです。

まず小盛りで350円! 小盛りといいましても、普通の蕎麦屋の一人分です。

底なしのネバーエンディングねぎ A.K.A 桃源郷。汁にねぎを浸し、そのねぎを拝食するところから、蕎麦へ続くハッピーロードは幕を開けます

そしてこの鬼モリモリだくだくねぎをご覧ください! いつも大根鬼おろしを必ずふたつ注文するのですが、大根鬼おろしのひとつとそばつゆのなかにねぎを盛ります。ねぎは、無料! 恥ずかしいので、こっそり鬼盛りにします。野菜が高騰する時期は、ひとつかみで我慢します(総じて写真が汚くブレているのは、12年間通って初めて写真を撮っていたから。羞恥心ゆえのブレ、と乙女の小さな張り裂けそうな胸中を察して頂き、ご容赦ください#今年33歳)

小盛り350円、並盛り500円、大盛り650円、特盛り800円。特盛り650gてなに。650gのハイクオリティ蕎麦が800円て!!!!蕎麦の源泉かけ流しか!!!!!!

蕎麦は恵み蕎麦・ダッタン蕎麦・田舎蕎麦の3種類。盛り、ぶっかけ、釜揚げと汁の温・冷を選びます。わたしはいつも「ダッタン小盛り」。そうすると自動的に盛りの冷汁がでてきます

羞恥心の基準が人と違うのかもしれないのですが、今回の撮影は、恥ずかしくて恥ずかしくて、ブレッブレです。乙女の張り裂けs(以下自主規制

ランチで蕎麦を食べたいと思っても、14時までで終わりという蕎麦屋が多いなか、こちらなんと平日は朝9時から通し営業で24時までという、気合十分ロックな蕎麦屋です。

言い忘れていましたが、立ち食いスタイルです。17時以降は立ち飲み屋にチェンジしますが、どちらにせよ、フル立ち蕎麦屋です。モヒート(風チューハイ)のためにミントを育てていたり(店主のブログ情報)、店内のテレビでひたすらディープパープルが流れていたり、ロックコンサートのポスターやチケットが貼られているロックなあしらいに「ポールマッカートニー、わたしも行ってきたんですよ」とか語りたいけど、店主とは「御馳走様でした。美味しかったです」以外の言葉を、この12年間交わしていません。

でもそんな関係、ほかにはないので、この関係も武骨なダッタン蕎麦のようにパキッとしていて心地よいのかもしれません。

カウンターの中で注文を聞くおばちゃんが、これまたわたしは大好き。皇族のようなエレガントな身のこなし、立ち居振る舞い、謡うような注文の取り方は、わたしも見習いたいほど。

写真を撮って送りたくなったら、恋だと思う(LUMINE広告風に)

今日、写真を撮るために寄ったら、蕎麦屋のカレーなんてものが発売中! 「蕎麦湯とそばつゆで作ったカレーです、ごはんも蕎麦湯で炊きました」だと??????????なんて愛しい所業なんだろう。瞬時で売り切れるらしい(店主のブログ情報)

もちろん、もっと美味しい蕎麦屋さんもあると思います。でもここで一気呵成に蕎麦を吸い込み終わり、蕎麦湯を飲んでいると、スッと整えられる気分になるんですよね。

蕎麦でリセット、みなさんも是非お試しくださいませ。

ではまた!

【東カレ3つの緊急企画!募集期間:2015.6.1-6.14】

以下3つの企画を実施中です。
ご回答いただいた内容を記事で発表します。ふるってご参加ください。

①:東カレ夏のインスタ選手権開催中!#東カレ投稿で肉があたる!?
②:あなたの好きな焼肉屋、教えてください
③:あなたの好きなステーキハウス、教えてください

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

Pencilコメントする

コメントはまだありません。

【編集・鮓谷の東京“コスパ”カレンダー】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo